永代橋で隅田川を渡る
永代橋から隅田川の南側を見る。夕暮れ間近の絶景である |
「(赤穂浪士は)向こう側の一の橋を渡ったんですよ」
と教えてくれた。詳しくないと言いながら、Eくんはけっこう下調べをしてきている。隅田川沿いを南下するには、隅田川の支流にかかった橋をいくつか渡らなくてはならない。
そして、永代橋に到着した。赤穂浪士はこの橋を渡ったのだ。たしかこのあたりに浪士が休憩した場所があるのだが…。橋のたもとに交番があったので、おまわりさんに聞いてみた。こういう質問には慣れているようで、すぐに教えてくれた。
「そこのビルの前に石碑が建ってますよ」
と親切に教えてくれた。ここにある「ちくま味噌」というのは、当時からあったそうだ。ちょうど建て前(棟上げ)をやっていて、ここで浪士が休んだ。このお味噌屋さんは、浪士に甘酒をふるまったと言われている。
このあたりに喫茶店でもあれば我々も一休みしたいが、あいにく見当たらない。散歩としては、このあたりがひと区切りの地点であろう。
赤穂浪士は闘いを終えて少し歩いての休憩。我々は戦闘していないけれど、少し疲れた。おまわりさんによれば、当時の永代橋はもう少し上流にあったのだそうだ。今の永代橋は鉄の橋になっている。
永代橋から見る隅田川は、南側にビル郡が見える。すでに暮れかけ、空がくすんでいた。