医療の道からディーバへ、ビクトリアに聞く
かつて、父親が日本の米軍基地に駐在していたというビクトリアは、日本を第二の故郷と呼んだ (C)kawazu |
約500人のファンを集め、日本では過去最大級のファンイベントとなった今回は、WWEからディーバのビクトリアとマリアが来日。WWEスーパースター&ディーバたる由縁とも言える慌しいスケジュールの中、各種イベントや企画に顔を出し、数多くのインタビューを受けながらも、時間があればメディア回りといった分刻みの活動を嫌な顔一つ見せることなく精力的にこなした。
WWEディーバ・インタビュー。医療の道からディーバへ、特異なキャリアを持ち、両親の出会った国=日本を第二の故郷と呼ぶ、心優しきビクトリアに話しを聞いた――。
WWE入団のきっかけはトリー&チャイナの勧め
「(席に座るなり、大声で)ツカレター!アハハハハハ(と、大爆笑)」――今、イベントが終わったとは思えないくらい、ハイテンションですね。
「(日本語で)スゴイ、スゴイ」
――今回のビューイングパーティですが、イベントの一週間以上も前から、日本にいらっしゃったとか?
「そうなの。でも、時差があったから、一週間以上もいたという感じはしないわね。もっと短く感じるわ」
――滞在中はどんな活動やプライベートの時間を過ごされていたのですか?
「ショッピングをしたり、竹下通りで浴衣も買ったわ。あと、以前、私の父が駐在していた横田基地を訪問することもできたし、充実した時間を過ごしたわ。私は日本が好きで好きでたまらないの。私にとって、日本は第二の故郷ってことになるわ」
――ビクトリアさんが日本に住んでたことはあるのですか?
「残念ながら、それはないの。でも、私の父と母が出会ったのは日本よ」
――そうみたいですね。出会った経緯をご両親から聞いたことはありますか?
「私の母は、韓国で生まれたんだけど、戦争の後、日本に移り住むようになって、17歳まで日本で育ったの。私も詳しくは知らないんだけど、二人は父が立川基地に勤務している頃に出会ったって聞いたわ。父が横田に移動したのは、その後ね」
――なんでも、過去にはお母さんを通訳に、来日されたこともあるとか?
「そうそう(笑)。母はパーフェクトな日本語を話せるの。これまで、私が3回来日したのも、全てレスリングの仕事での来日だったわ。でも、母をまた日本に連れて行くことができて、とても嬉しかったわね」
――さて、ビクトリアさんは、非常に特異なキャリアをお持ちですよね?
「最初は、医者になりたくて幾つかの大学を転籍した後、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)でバイオロジーを学んでいたわ。でも、同じようにフィットネスの方にも取り組んでいて、その時の仲間がトリー・ウィルソンやチャイナだったの。WWEに入るきっかけになったのは、彼女達から“あなた、WWEに応募した方がいいわ”って言われたことね(笑)」
――で、真正面からWWEに応募したのですか?
「そうよ、履歴書を送ったの。あとは、私のプロモーションビデオね。ビデオの方は、プロのエディターに頼んで、時間とお金を掛けて、ちゃんと作ってもらったわ。(ビデオの)完成度は、本当にプロ並よ。私がアクションしているアニメーションを入れて貰ったりとかね」
――それは是非観たいですね。
「WWE本社にある筈よ(笑)」