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語り継ぐべきUの功績@TK式格闘学会(3ページ目)

高阪剛と和田良覚。歴戦の戦友が語り合った1時間。その話しは多岐に渡った。彼らの闘い、功績はいつまで語り継がなければならない。TK式格闘学会レポート

執筆者:川頭 広卓

一流選手の条件「心・技・体」どれが欠けてもダメ

和田レフェリーは、かつて選手と共に過酷な練習にも参加。その理由は「自分も経験して、初めて選手にアドバイスできる」
かつてリングスの道場では、現役バリバリのトップファイターが集結し、合同練習を行っていた。和田レフェリー曰く、「桜庭が出稽古で来ていて、金原弘光もいるし、山本宜久もいた。そのスパーリングは、とにかく面白い。なんでこんなに動けるのだろうって。かつて、ビル・ロビンソンはキャッチ・アズ・キャッチ・キャンと言って“格闘技はチェスだ”なんて言ってたけど、この人達がやっていたのはまさにそう。罠を仕掛けて、腕と取らせておきながら、違う関節を取り返すとか・・・」と一気に語ると、「それを見せるだけでも金が取れた」と笑った。

「身体能力が高くても、芽が出ない選手は多いし、本当に不思議ですよね。心だけ強くでも、身体だけ強くてもダメ。どれも欠けてないこと」と、今回のセミナーを締め括った二人は、セミナーという場ではあったが、想い出話しを紐解く様に、楽しそうに語り合った。聞けば、こんなエピソードは山のように出てくるという。

ちなみに、高阪にとって最後の試合、マーク・ハント戦に向けたトレーニングで、和田レフェリーは、「あの時は、一番ピリピリしていましたね。身体もあって、テクニックもあるトップ選手が単純なフィットネスをやっていたところで、パフォーマンスは上がらないですから、トレーニングでは、ケガするかしないかのギリギリを攻めないと伸びない。ウェイトなんかでも、少しづつ重さを掛けていくんですけど、半分ビビッてましたね。これで腰いっちゃったら、試合は終わりだなって。もう、そういうやり取りですよ。その真剣勝負は本当に疲れたなぁ」と振り返った。

「あの時は危なかったね」と話すと、目を合わせて笑い合った二人。そこには、共に闘い続けた両者にしか分からない感情もあるのだろう。彼らの闘い、功績は、いつまでも語り継がなければならない。

※高阪の激闘の歴史は、【All About 格闘技 ~ 失われた扉~TK再び世界へ 高阪剛34歳、UFCへのリベンジ】へ!

高阪剛オフィシャルジム『ALLIANCE-SQUARE』

“世界のTK”高阪剛が主宰する総合格闘技道場『ALLIANCE-SQUARE』では、総合格闘技を通じて、運動不足の解消、ストレス発散、シェイプアップ、生活習慣病の予防、改善まで、皆様の目的に合わせた格闘技ライフをサポート。初心者から、女性、プロ志望まで幅広く会員募集中!
※10月度は、入会金半額キャンペーンを実施!

また、大好評『TK式格闘学会』、次回は11月11日(日)15:00~。テーマは“トレーニング”となる。詳細はコチラから。

東京支部:東京都港区赤坂8-12-12赤坂アンドロンB1F
成田支部:千葉県成田市赤坂2-1-10 ボンベルタ成田「ゴールドジム成田千葉内」
『ALLIANCE-SQUARE』オフィシャルサイト
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