プロレス/プロレス関連情報

さくらコラム第8回:視力の悪い選手

広田さくら“特別コラム”。今回は「視力の悪いプロレスラー」! 目の悪さをカバーする選手達。そこには驚くべきプロの妙技がいくつも隠されていた。話題沸騰、ジャガー横田の仰天エピソードも登場!

執筆者:川頭 広卓

今回のテーマは『醜い目の女子プロレスラー』です……。

漢字変換を間違えてしまいました。正しくは『見にくい目の女子プロレスラー』です。視力の悪いレスラー達はどうしているのか?その秘密をご紹介していきます。

蓄積されたダメージが目にも影響を

広田さくらの奥義の一つムーンサルト。視力の悪さは“感覚”でカバー
まず最初に皆さんに知っておいて欲しいのは、“視力が悪いレスラーは意外とたくさんいる”ということです。学校のクラスで、あるいは職場での、“何人中何人はメガネ”という率が、女子プロレス界にも当てはまると考えていただいていいでしょう。

メガネの理由は大きく分けて3パターンあります。

1:もともと視力が悪かった
2:プロレスをやることで目が悪くなった
3:年齢に伴い視力低下した→いわゆる“老眼”もここに含まれます
 
私は入寮前からメガネっ子だったので、1に当てはまります。

2はどういうことかというと、“サミングを喰らい過ぎて”というわけではありません。会社務めの方が「パソコンで目が疲れる」というのと同じで、これは一種の職業病だと思うのですが、やはり受身を取ったとしても全く頭を打たないわけではありません。その結果、衝撃が蓄積され、目にも症状が現れるのではないかと思うのです。“ふと気が付くと物が二重に見えるようになっていた”とか、“右を向くと視野の一部がボケて見える”などの症状です。

私も新人の時、試合中選手が頭の上に落ちてきたことがあり、それからしばらくは物を見ようとしても焦点が定まらなくなったことがあります。

KAORU選手は、ある時ドアノブを握ったつもりが、握り損ねたことがあるそうです。見えている物の場所と、実際の場所がずれていたのです。

またあるときKAORU選手に「あれ、広田の目が4つある」と言われたこともあります。その時私が「はい、今4つ目キャラのコスプレマスクを被ってます」と安心させてあげられればよかったんですが、「眼科に行かれた方がいいと思います」と言うしかありませんでした。

その後、ちゃんと眼科に行かれて、診断は“乱視”だったそうです。
確かにKAORU選手はハードコアスタイルで、試合中激しい受身を取ることもありましたが、女子プロ界屈指の受身の達人です。そのKAORU選手でさえ、乱視として目に症状が出てしまったのです。蓄積された受身の衝撃も要因のひとつだと思わずにはいられませんでした。

3は、“女子プロ界で老眼を必要とする”といえば、ベテラン選手のあの方のことだと言っているようなものですが、
別に誰と特定したいわけではありませんので。
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