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松井秀喜、後半戦復活の鍵は「下半身」(2ページ目)

松井秀喜、新天地の活躍は4月の船出こそ順調だったが、5月に打率.184と超スランプに陥り、6月に爆発しかけたが、6月末から再び下降線に。最も相性が良かったはずの7月に入っても数字が伸びない。その理由は…

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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下半身の安定が復活の鍵

もうひとつ挙げるとしたら、古傷である両ひざの状態が、「悪くはないが、不安は消えない」こと。筋肉のゆがみを正常に戻すため、日常生活から左右の足に均等に力がかかるように心がけている。そのため、昨シーズンは1度もなかった外野守備に14試合就いたが、まだ本来の打撃にその良さが表れていない。

ヤンキース時代のビデオを何度も見直したハッチャー打撃コーチは「下半身を安定させることが大事」と指摘する。ワールドシリーズでMVPに輝いた昨年終盤も、今季の開幕当初も下半身主導の力みのないスイングで結果を出してきた松井秀だけに、両ひざから不安が消え、この感覚が甦れば、また爆発が期待できる。

その後半戦、ソーシア監督は、ボビー・アブレイユ、ファン・リベラのベテラン外野手とともに松井秀をキーマンに指名した。「ベテランは最終的に実績(通算成績)に近い成績を残す。とくにマツイはやってくれるだろうし、不振の原因が年齢だとは思わない。まだ契約して8カ月じゃないか」と信頼を寄せた。地区V4へゴジラがなくてはならない存在であることを改めて明言した形である。

昨季まで看板広告などでエンゼルスやエンゼルスタジアムのスポンサーとなった日系企業は3社しかなかったが、今季の開幕時点では新たに8社が契約。これにヤクルトが前半戦途中に契約し、さらにマツダが15日(同16日)から加わった。松井秀の入団後にスポンサーとなった日系企業は10社に達した。エンゼルスも松井秀もこれ以上ない力強い“応援”に応えなければならない。

「後半戦に十分巻き返せる試合数は残っている」とゴジラは言い切った。

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