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イチロー、初ダイビングキャッチへの思い

メジャー10年目、1433試合目にして初めて見せたイチローのダイビングキャッチ。それはナインを奮い立たせるのに十分なインパクトがあったはずだ―

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

イチロー、「ミスター・マリナーズ」への道を邁進

イチロー
10年連続の200安打という偉業を目指すイチロー。記録達成なるか
マリナーズのイチロー外野手(36)が4月19日(日本時間20日)のオリオールズ戦で2安打をマーク。初回の左超え二塁打で通算231二塁打として、出場試合数1440試合とともに球団歴代3位タイとなった。すでに三塁打、盗塁で球団記録を更新中のイチローは安打でも今季217安打で歴代最多タイとなり、「ミスター・マリナーズ」への道を突き進んでいる。

10年連続の200安打という偉業を目指すイチロー。年間最多の262安打など数々のメジャー記録を塗り替えている男にとって、マリナーズの球団記録などは大したことはないかもしれないが、ここで注目なのは日本で9年間もプレーしていること。その後に海を渡って記録を打ち立てているのだから、凄さは並ではない。

そのイチローがさらなるメモリアル・シーズンとして今年を位置付けている。その証拠は4月11日(同12日)のレンジャース戦に表れた。2対8のビハインドで迎えた七回無死一塁、右中間へ伸びる打球にイチローはダイビングキャッチを披露した。メジャー10年目にして初、オリックス時代もたった1度しかないというプレー。捕球できるかどうかギリギリの打球に対しては「走り抜けた方が早い」との持論も持ち主で、故障防止にもつながると言ってはばからなかった男が、禁を破って頭から突っ込んだ。

「いや、もうしょうがない。ナックル系(の動き)でセンターだとたまにあるけど、ライトにはほとんどこない打球。揺れているから最後までどっちに来るかわからない。最後は逃げていった」とその理由を分析したが、このダイビングキャッチこそ、今年への意気込みの違いを表している。
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