林昌勇(イム・チャンヨン)がメジャーで活躍できる理由
5月24日現在、2位につけるヤクルトスワローズ。好調の要因は林昌勇の活躍にもある |
WBCの韓国代表。日本とのWBC優勝決定戦で、イチローに決勝タイムリーを打たれた投手といえばわかりやすいだろう。サイドから繰り出されるストレートは常時150キロを超え、MAXは160キロを計時する。スライダー、チェンジアップの切れもいい。
何よりもコントロールが抜群だ。160キロ速球を投げる投手で制球、特に低めへのコントロールがいいとは珍しい。しかも、打ちづらいサイドスロー。現在のメジャーリーガーになかなかいないタイプだけに、即、通用すると言っていいだろう。
嬉しいことに林昌勇自身はメジャー入りに興味があるという。シドニー五輪で銅メダルを獲得した翌01年ごろからメジャー志向が強まったが、右ヒジを痛めてしまった。05年に右ヒジを手術した以降、3年間で11勝しか挙げられず、07年オフのヤクルトと3年契約を結んだ。移籍1年目の08年、1勝5敗33セーブ、防御率3.00の好成績をマークした。韓国球界で通算104勝66敗168セーブを残した右腕だ。右ヒジさえ問題なければ当然マークできる数字といえよう。