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北海道を愛し夢を叶える男 日ハム岩本賢一(2ページ目)

北海道のことを熱く、熱く語る男を知っている。岩本賢一氏(35)。現在は北海道日本ハムファイターズの広報兼通訳。彼の軌跡を見ていると、「夢は実現するんだ」とつくづく思うのである。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

残る結果。叶えられた夢

ヒルマン監督に初めて会った時、岩本氏は次のように言われたそうだ。

「新天地での船出で、荒波にもまれることもあるだろうが、日米の良いところを融合して、新しい野球を作りたい」

この情熱に感動しないわけはない。ヒルマン監督が子供の頃、地元テキサスにレンジャーズが移転して来て、嬉しくて、足しげく球場に通っていたことも知り、地元北海道にファイターズが移転して来てそこに携わる自分をダブらせた。また、「それぞれの仕事を一生懸命やればチームは1つになる」という言葉にも心を動かされた。自然な気持ちで「ついていこう」となったのである。

日米融合は究極的な目標である。03年に監督に就任して以来、5、3、5位と低迷したが、06年にパ・リーグを制して日本一となり、07年も2年連続リーグ制覇を果たした。この要因はメジャー流の調整法(投手のタマ数制限や登板間隔など)と、「とにかく同点にすると一気呵成になる」という日本人独特な特性の融合が大きい。

ロイヤルズの監督となったヒルマンは今年、守備や走塁、バントなどの基本的なプレーを重視し、フリー打撃登板でも実戦さながらの投球を要求。さらに円陣を組むなど日本式を取り入れ、快進撃に結び付けている。この日米融合に岩本氏の果たした役割は計り知れない。事あるごとに話し合いを持ち、アドバイスをした結果だろう。

北海道に生まれた男が、「おらがチーム」を作り、育てるのに大きく貢献した。岩本氏を見ると、「夢は実現するんだ」とつくづく思う。



<関連リンク>
ヒルマン監督が日本人から学んだ野球
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