陸上競技記録の男女比較
以下は現在の陸上競技における男女の世界記録である。
●100m走
男子=9.77 女子=10.49 女性/男性比=約93%
●400m走
男子=43.18 女子=47.60 女性/男性比=約91%
●フルマラソン(42.195km走)
男子=2時間4分55秒 女子=2時間15分25秒 女性/男性比=約92%
女子100メートル走においては、1988年にフローレンス・ジョイナーが20年近く破られていない10.49という不滅の記録を出した。これにより、各種記録においては最も男女比の少ないと思われる93%という値が出ている。
他の陸上記録を見ても、おおむね90%前後に収束しているのだが、走力の記録は自重を動かすという意味においては、他競技の記録よりも男女差が出にくい傾向がある。
各種競技記録の男女比較
野球との対比で考えれば、最も比較として参考になり得るのが、砲丸投げやハンマー投げ、やり投げなどの投てき種目だろう。しかし、これらの種目は残念ながら男女の負荷重量が異なるため(砲丸やハンマー重量の違いなど)直接的な比較はできない。
そこで、筋力という意味で、重量挙げの記録を見てみよう。
●重量挙げ69kg級ジャーク
男子=197.5kg 女子=157kg 女性/男性比=約79%
男子・女子種目では階級の刻み方が違うため、男女同体重の階級は69kg級しかない。
女子重量挙げがまだ練達していない種目としても、女子の記録は男子記録の8割を割っているのが現状だ。
さらに、ピッチングやバッティングの近似として、テニスのサービスを考えてみよう。テニスのある大会での男女記録比較がある。それによると、男子の最高が時速237キロ、女子がビーナス・ウィリアムスの184キロだった。これを比較すると約78%となる。
身長185センチと、男子なみの体格を持つビーナス・ウィリアムスは、以前に時速200キロ超のサーブを記録したこともある。現在のテニス用具では、女子は時速210キロ程度、男子は時速250キロ程度がMAXと言われているので、これらを比較すると男女比84%となる。
【野球における対比】→