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【MLB】ボストン・レッドソックス超入門(6ページ目)

ポスティングで松坂大輔の交渉権を得たボストン・レッドソックスはどんなチームか? その歴史からチームカラー、松坂の今後、戦力分析などをまとめた。

執筆者:コモエスタ 坂本

2007年、松坂とレッドソックスは?


レッドソックスが来年、どういうチーム編成になっているかは、現時点では全く何とも言えない。しゃにむにポストシーズンを狙える補強を計る筈だが、あまりにも移籍案件が多すぎ、空回りして2006年シーズンのような変な放出と補強になる恐れもあるのだ。

大物から挙げれば、ラミレスの放出が実現するかどうかがまず一番大きいだろう。ラミレスを出したいと思ったところで、代わりにそれなりの中軸を打てるバッターを取れなければトレードは成立しない。

また、レギュラー野手は半数近くがFAでチームを離れる。代わりに誰が入って来るかで全くチームの印象が変わってしまうだろう。

投手陣は防御率の低かったリリーフ投手の補強が今後の課題となる。先発ローテーションは、松坂の加入(契約不成立は絶対に避けるだろう)で一応固まったが、これにしても思いもよらぬ放出が全くないとは言えないのがレッドソックスだ。とにかく、どこもかしこも補強が必要で、しかも補強する前に流出が確定しているという大変厳しい状況なのだ。

ローテーションと松坂の活躍は?


ローテーションは、2人の40歳と松坂を含めた3人の26歳の5人で構成されるのが、現時点で予想される布陣だ。40歳の一人は、シリング。ダイヤモンドバックス時代に、現ヤンキースのランディ・ジョンソンと二人でワールドシリーズを制覇した。もう一人は、「投げる世界遺産」、ナックルボールのウェイクフィールドだ。

松坂を除く26歳の一人は、今シーズン16勝のベケット。もう一人は今シーズン抑えで35セーブと頭角を現したパペルボンの先発転向だ。おそらく松坂は、開幕当初はローテーションの3番目か4番目になるだろう。

松坂にとっては、定評のある名捕手バリテックとバッテリーを組めそうなのが幸いだ。しかしヒッターズ・パークであるフェンウェイが本拠地で、バックや打線が今後どうなるかわからないという状況の中、メジャー1年目を迎えるわけだ。

私は以前の記事で、松坂は13勝と控えめな予想を出したが、レッドソックスに入団が確定的な今もこの予想は変わらない。もう少し細かく書くと、13勝11敗~15勝6敗の間と予想している。年間だいたい32先発の中で、負けが多い場合は前者で、勝ちが多い場合は後者だ。これらはチームと本人の状態によって変動するが、勝ち星だけ見ると、案外レンジが狭いところだ。

※良い方に外れたらお詫びします。しかし、好成績は2年目以降と期待していて、それは松坂のピッチング特性とメジャー状況を勘案して、下記記事でも述べた通りです。



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