ホームラン、またホームラン
逆転弾の李スンヨプ |
沸き上がるロッテ応援団 |
その興奮はさらなる歓喜を呼ぶ。続く5番のアメリカ人、フランコがライトにホームランを放ち、さらに6番の韓国人、リーも同じ場所にホームランを運ぶ。3人の外国人による3連続ホームランで、3-4と逆転。そして、ここまでの5ホームランは全て日本プロ野球における外国人によるものだ。
そして、ゲームセット
ラッキー7のジェット風船 |
そして、日本のプロ野球ゲームで最も華やかな瞬間がやってくる。『7イニングス・ストレッチ』ならぬ『7イニングス・バルーン』がスタンド上空にいっぱい舞う。ゲームに戻ると両チームはリリーフピッチャーを少しだけ打ち、1点ずつをあげる。思いのほか、長い試合だ。しかし、日本のプロ野球では至って普通なのだそうで、原因は投球間隔や、投手交代に時間を使いすぎるからということだ。
この日本スタイルのゲームは、なおも緊迫感を保ちながら9回へと進む。マリーンズがさらに1点追加、6-4。その裏、ライオンズはマリーンズのクローザーを打ち、6-5。ゲームセット。
長い長いセレモニー
マリーンズのセレモニー |
長い長いマリーンズのセレモニーの後、さらに長いライオンズのセレモニーが始まった。監督がマウンドの上に設置されたマイクを通じて何かを語り、選手が集まり、引退する潮崎が紹介され、『ドウアゲ』が始まった。やがて潮崎は彼の子供たちと一緒にグラウンドを一周し、ライオンズのファンもマリーンズのファンも彼を大きな拍手で称えた。ホームに辿り着いた潮崎は「ウィニング・ロード」と呼ばれる階段をゆっくりと昇り、そして去っていった。今日のゲームはおしまいだ。試合開始後もじわじわと増え続けた観客たちは、それぞれの家へと帰ってゆく。私もまもなくここを去るだろう。
【後日談】に続く→