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2004年の日本一チームは西武か?中日か? 「2004日本シリーズ直前展望」(2ページ目)

2004年のプロ野球日本一を賭け、10/16(土)から日本シリーズが開催される。本記事では、日本シリーズのスケジュールや西武・中日両チームの戦力などを紹介する。

執筆者:コモエスタ 坂本

日本シリーズの見どころ その2

【一年生監督対決】

シリーズの一つの見どころは、西武・伊東、中日・落合の一年生監督対決だ。伊東監督は「負けない試合」をモットーとした、捕手出身ならではの伝統的な西武野球の継承者で、采配は非常に手堅い。またプレーオフ終盤での選手起用もずばり的中し、流れを掴んでいる。

一方の落合監督は、もはや『落合マジック』とも呼べるような采配でセ・リーグを勝ち抜いてきた。細心な選手起用や采配も噛み合い、終盤の競り合いにも強いチームを作りあげてきた。

【守備力では圧倒的に中日】

西武のやや荒いと思われる守備に対して、中日は12球団ナンバーワンの守備力を誇っている。西武のエラー数が89に対して、中日は45と、ほぼ半分だ。中日のセンター・ライトを守るアレックスと英智の肩は脅威で、走者の進塁を許さない。また荒木・井端の二遊間もリーグ随一だ。

対する西武は、外野守備の荒さが目立つ上、中島・フェルナンデスの三遊間はあわせて40エラーと不安が残る。また、失点から自責点を引いた、いわゆる非自責点失点は、中日がわずか25点なのに対して、西武は83点もある。しかし、プレーオフ最終戦で見せたようなホーム封殺プレーなど、西武守備陣は全体的に波に乗ってきてはいる。

【シリーズに勝てない両チーム】

黄金時代のイメージが強い西武だが、実は93年以降に進出した日本シリーズでは全く勝っておらず、現在のところシリーズ5連敗中である。最後に日本一を果たした92年までの10年間では、シリーズ進出が8回、うち日本一が7回だったので、圧倒的な常勝軍団であったにも関わらずである。

対する中日も、最後の日本一は54年と、なんと50年も日本一から遠ざかっている。54年以降、74年・82年・88年・99年と日本シリーズに出場しているが、いずれもパ・リーグチームに敗れており、現在日本シリーズ4連敗中である。

シリーズ直前情報

【故障の主力選手は?】

まずは西武。プレーオフで右手首を故障したカブレラだが、順調に回復とのこと。プレーオフ同様、4番で先発するだろう。投手では、西口は出場登録こそされたが、復帰は無理そうだ。中日は、4番福留が左手骨折が癒えず、シリーズ出場登録から外れた。

【選手の好不調は?】

西武の投手では、先発もできる三井・許が揃って不調、登板機会がない可能性も。また中継ぎの森も状態が良くなく、プレーオフ第2ステージでの登板を回避した。抑えの豊田はプレーオフで打ち込まれた。エース松坂はプレーオフ3試合の先発試合を好調とは言えないながらもいずれも勝っており、フル回転が予想される。

西武の打者は、プレーオフ終盤に故障で不調だったカブレラ、プレーオフ全般を通して不振の貝塚を除けば、つながりはかなりいいと言えるだろう。

一方の中日は、試合から遠ざかっており、選手の好不調を見極められないことが痛い。シーズン終盤で考えると、打者では勝負強い中軸の立浪・アレックスがやや調子を崩しているのが気にかかる。投手では、不調の野口が出場選手登録から外れた。

両チームの今シーズン成績比較

 西武中日
試合数133138
打率.276.274
得点718623
本塁打183111
盗塁9795
失策8945
防御率4.293.86
被本塁打137151
与四死球598411
奪三振9651019
失点656558
自責点573533


『西武ライオンズ予想オーダー』に続く→
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