今年も3月25日から11日間、阪神甲子園球場にて、第74回選抜高校野球大会(主催 毎日新聞社 日本高等学校野球連盟)が行われます。今回は、その「センバツ」大会の見どころを、注目校を中心にお伝えしようと思います。
さて、注目の優勝候補ですが圧倒的な下馬評を誇るのが報徳学園(兵庫)です。
【報徳学園】
昨年の近畿大会・明治神宮大会を制し、現在のチームに移行してからは何と35戦し僅か1敗!その原動力となっているのが、エースの大谷智久選手。昨年の夏にはプロ野球・巨人にドラフト1位した真田裕貴投手と投げ合い惜敗。しかしその後はMAX147キロのストレートを武器に、近畿大会では4試合完投するなどチームを支えます。まだ打撃陣ではトップバッターでプロ注目の遊撃手・尾崎匡哉選手を筆頭にチーム打率3割6分5厘の打線で、紫紺の優勝旗に最短距離のチームとなっています。
そしてそれを追いかけるチームの筆頭にいるのが、まず「夏春連覇」を狙う日大三(東京)。
【日大三】
昨夏はその後プロ入りした選手を4名も抱え、見事に夏を制しましたが、そのチームと比べると若干、スケールダウンは否めませんが、それでもチーム打率は3割9分1厘を誇り、怪我からの復活を期すスラッガー・藤田一都外野手や、昨年夏の甲子園でも登板したエース・清代渉平投手などで、71年選抜優勝、62年・72年同準優勝の再現を狙います。
次に強豪校同士の平安(京都)、浦和学院(埼玉)。
【平安】
平安は昨秋の近畿大会で先の報徳学園に2対8と破れてはいるものの、今大会出場校中最多となる34回目の出場と手馴れた舞台。エースの高塚雄太投手も昨年夏に甲子園を経験しており、逆転の目を充分です。
【浦和学院】
浦和学院は実力では関東No1の呼び声も聞かれるチーム。共に2年生の須永英輝、鈴木寛隆両左腕を擁し、現チームとなり63試合を消化するなど実戦で鍛えられてきました。これまで全国大会では4強どまりだっただけに、それ以上の結果を期待されています。
ではその他の注目校に移りますが、中国地区からは、昨年の明治神宮大会で準優勝した関西(岡山)。
【関西】
秋は中国大会を制覇して望む甲子園ですが、その立役者が投げてはエース、打っては3番を任されている左腕・宮本賢投手。宮本投手は昨年のセンバツを経験しており、4番・捕手の萬浪鉄平選手とバッテリーが上位進出への鍵を握っています。