プロ野球/プロ野球 関連コラム

ドラフト大量選手指名の変遷(2ページ目)

先日のドラフトで話題となったのがオリックスの14選手指名でした。そこで「過去の大量指名の歴史は?」とふと思い、過去のドラフト会議での資料をもとに少し調べてみることにしました。

執筆者:梶原 龍太

1991年第27回ドラフトからは10名以内の指名と改められ、93年第29回からはドラフト外のシステムが廃止され、2000年第36回からは1球団単位ではなく、12球団で最大96名以内の選手獲得が認められ、今年のオリックスのように15巡目(指名権獲得は14選手)までのドラフト指名が認められるようになりました。それでも10選手以上の指名を行った球団は先の第27回ドラフトでの福岡ダイエーまで遡らなければなりません。(10選手中現西武・三井浩二投手は入団拒否。若田部健一投手、田畑一也投手(現読売)、浜名千広内野手(現ヤクルト)など、比較的1軍戦力となる選手の獲得に成功した)

このように近年では10名以上の選手を獲得することすら珍しい中でのオリックスの14選手指名ですが、巷では「2軍の試合に困るほどの選手数しかいないから」と揶揄されています。事実、支配下選手数が50名台にまで落ち込んでいたからこそ14選手指名が可能となったわけですが、昨年に引き続いての「契約金0円」の選手枠ではプロという夢を追いかけてきた選手にチャンスを与え、また8巡目指名の辻竜太郎外野手や10巡目指名の後藤光尊内野手などは、実力は毎年のように評価されながら、「万年ドラフト候補」となりつつあった選手。そういった選手達に「きっかけ」を与えたことの意義は非常に大きく、そう毎年は行えない10名以上の指名という幸運に恵まれた選手の中から、近い将来必ず主力クラスに成長する選手が出てくるでしょう。プロにとって大切な「運」にも恵まれた14選手。人数だけでは終らない、ドラフト史に残る活躍を期待しています
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