今年も来る11月19日に皆さんお待ちかねの「ドラフト」(プロ野球新人選手選択会議)が行われます。W杯にも出場している今年の目玉、日南学園・寺原投手など進路が注目されるアマチュア選手も数多くおりますが、今回はそのドラフト候補をまとめてみました。まずは注目の高校生編です。
まず目玉となるのが先ほども書きました寺原隼人選手(日南学園)です。
記憶に新しい今夏の甲子園最速となる154km/hを記録、変化球などはまだまだ成長の余地はあるものの、プロ球団も多数、獲得に名乗りをあげました。当初は福岡ダイエーが相思相愛と伝えられましたが、巨人が原新監督の交渉などにより一歩リードした模様です。この2球団の他に意中とされている中日、面談での好感触を得た横浜、意中では無いものの強行指名の姿勢を崩さない日本ハムなどが1位入札すると見られています。
その寺原選手に続く注目株は鴨志田貴司選手(水戸短大付)と大竹寛選手(浦和学院)の二人。
鴨志田選手は寺原に負けず劣らずのMAX152km/hのストレートとキレのいいスライダーが武器の好投手。今のところ単独指名の話は出ていませんが、土壇場で寺原選手から乗り換える球団も出てくるかもしれません。なお一説では本人は巨人志望という話が伝わっています。
大竹選手はMAX144km/hと少し見劣りするものの、こちらもスライダーが決め球の好投手。現在では広島が単独指名を狙っている模様です。
関西からは秦祐二選手(智弁学園)真田裕貴選手(姫路工)国木剛太選手(上宮)朝井秀樹選手(PL学園)辺りが上位指名を受けそうです。
秦選手はMAX143km/hのストレートとスライダーが持ち味で西武・ヤクルトの2球団が上位指名を狙っています。
真田選手は力感溢れるフォームからMAX144km/hの力のある球を投げ込みます。打撃も長打力があり、非常にプロ選手としての可能性を秘めた逸材です。巨人の外れ1位候補としても一時名前が挙がりました。
国木選手は夏の府予選ではアクシデントで残念な結果に終りましたが、キレのあるストレートとカーブは健在で、また左腕ということで上位指名がありそうです。
朝井選手は今夏は野球部の出場辞退のために不完全燃焼に終りましたが、投げてはMAX147km/h、打っても甲子園での本塁打など強打の持ち主。大阪近鉄が地元選手としてドラフト1位で指名すると見られています。
また他にも甲子園でMAX145km/hを記録した佐々木大志選手(金足農)や投手としてだけでなく打者としても評価の高い梶本勇介選手(専大北上)、九州からはMAX147km/hの速球を持つ上位指名確実と言われる島村竹麿選手(西日本短大付)やセンバツで豪快なホームランを放ち打者としての指名もありそうな下野輝章選手(東福岡)など多士済済です。
ドラフト指名という観点から少し離れますが、個人的に気になっているのは夏の甲子園でのクローズアップ記事でも紹介した島脇信也選手(近江)。一時、オリックスなどもリストに入れたようですが、本番で指名されるか楽しみにしています。
続いて打者編ですが、今のところ1位指名が噂されているのがPL学園の今江敏晃選手。走攻守3拍子揃った逸材で大型内野手の補強を狙う千葉ロッテなどが上位にあげているようです。
内野手では他に府予選から注目されていたのが高校通算83本塁打を記録した中村剛也選手(大阪桐蔭)。こちらは守備位置が一塁に限られ、また身長の低さ(173cm)から順位がどの辺りで落ち着くのか難しいですが、この選手も千葉ロッテあたりがリストアップしているようです。