石川直宏、5年半ぶりの代表招集
10月1日に発表された日本代表のメンバーは28人。アウトサイドが注目すべきポイント |
岡田武史監督率いるチームは、10月8日に香港と、同10日にスコットランドと、同14日にトーゴと対戦する。香港戦とスコットランド戦が中1日で開催されるのは、香港とのアジアカップ予選の日程が変更されたためだ。
今回の3試合に向けて、岡田監督は28人の選手を招集した。9月のオランダ遠征は21人だから、プラス7人ということになる。
新たに招集された選手には、プラスアルファをもたらすことが期待されている。Jリーグで結果を残してきた選手が含まれており、ケガで9月の遠征参加を見送られた選手もリストアップされた。9月のオランダ遠征の結果を受け、現時点で岡田監督が必要とする選手が招集されたという意味で、「役者が出揃った」と言えるだろう。
ポイントは「アウトサイド」である。中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛ら、パスを持ち味とするタイプの選手が中盤の主軸を担ってきたなかで、岡田監督は「アウトサイドで勝負できる選手、そして点に絡める選手をずっと探してきた」と言う。
そこで登場したのが、FC東京の石川直宏だ。持ち前のスピードを生かしてタッチライン際を駆け抜ける突破力に加え、ゴール前での決定力を身につけてきた28歳は、2004年2月以来およそ5年半ぶりの代表招集に相応しい活躍を見せてきた。今シーズンのJ1リーグでは、得点ランキング2位の13ゴールを叩き出しているのだ(27節終了現在)。過去9シーズンで通算24ゴールだから、その覚醒ぶりは目ざましいものがある。