ジーコ監督
「コメントすることはない。レフリーを呼んで、どういうインテンションで試合をしたのか聞いた方がいい」……ウクライナで何かびっくりしたことはあるか?
「びっくりしたのはレフリーだ」
……ヨーロッパ遠征を振り返って満足しているか?
「ラトビアの1試合は満足している。今日の試合はなかったものと思っている。最初から結果がわかっていてグランドに入る辛さ。それを頭から消し去りたい」
……日本はよかったじゃないか?
「こういうことが起こるのを肝に銘じてグランドでしっかりやっているのに、結果が他人の手によって崩されてしまう。これに対して協会を挙げて対処したいと思う。一生懸命練習して調整して真剣に取り組んで疲れ切っていい形を持ち帰ろうとしても、黒い服の人があらかじめ別の結果を想定している。そしてこういう形で負けてしまう。本当に疲れました」
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「レフリーは日本の選手が触っただけで反則を取る。でも相手が同じことをしても取らない。前半からぬかるんだピッチで相手はハイボールを上げることで勝負してきた。浩二がやられたが、その前にウクライナの選手にもカードが出ているはずだ。ああいうジャッジは犯罪だ。警察に言わなきゃいけない」
……試合後に何かレフリーに言ったか?
「自分に対して何も反応しなかった。あれだけ強く言ったのに、これは後ろめたいことがあるからに違いない」
……最初に相手チームのスピードにだいぶやられたが?
「下が悪くてつないでやることが難しかったが、日本が改善されてくるとレフリーがこれはまずいと思って笛を吹き始める。それでフリーキックになってしまう。我々にとっては難しい状態だった。ウクライナは強かった。同じ土俵で戦えばいいのに」
……選手はよくやったではないか?
「それだからこそ悔しい。選手にも忘れようといった。あれだけの中でよく戦った。1人少ないのに」
……収穫は?
「箕輪がゲームにうまく入ったこと。村井もよくやった。ひし形の中盤も機能した。一生懸命やっている。でも悪い人たちが台無しにしてしまった。結果として一敗が記録される。どんなゲームか忘れられ、記録だけが残るのが悔しい」
……浩二の退場の後、どう戦おうとしたのか?
「下の悪いところで1人少ない状況に応じてやろうとだけ考えていた。できるだけ前に押し上げるようにした。PKを取られんで相手にぺナルティエリアに入るスキも与えなかった。それくらいよく食らいついていた」
ブロヒン監督
「シェフチェンコは風邪で熱があるので家に帰した。レブロフはケガをしているので欠場した。日本とはワールドカップでも対戦するかもしれないので、スパーリングとしていい経験だった。今の世界のサッカーはアフリカ、ヨーロッパ、アジアのスタイルが同じようになってきている。南米、特にブラジルは少し違う。日本のスタイルはブラジルに似ている。技術的で細かいパスで戦う。今日はピッチのせいでうまくいかなかったようだが」●中村・三都主・稲本・川口・松井・箕輪・駒野選手のコメントへ続く