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7月9日 日本代表キリンカップ第1戦 スロバキア戦レポート(3ページ目)

アジアカップを控えた日本代表がスロバキア、セルビア・モンテネグロの2カ国を迎えて行われるキリンカップ。第1戦の試合レポートと監督・選手コメントをお伝えします。

執筆者:小野寺 俊明

ジーコ監督試合後コメント

「勝つべくして勝った」

「全体の内容から見て、勝つべくして勝つ試合ができた。攻撃的に、後ろがバタバタすることなく、しっかり相手の攻撃を防ぎきった。失点して同点に追いつかれた時もバタバタすることなくやれた。攻撃にいけない場面でもしっかりボールをつないでサイドを変えながら、相手を動かしてチャンスをうかがうことができた。最後までキッチリ自分たちのサッカーができた。

前半は9枚くらい相手に真ん中を固められた。分かってはいたが、大男が9枚も固めていたら、攻め手はない。サイドを使って変化をつけようとしたが、最後の形までなかなか行かなかった。日本がアジアと戦う時、いつも引いてくる相手が出てくる。その中であせらずやって、1点を取った時点で相手が前に出てくることで、スペースも出てくる。その時、タテタテと1本調子にならず、変化をもたせながらスペースを狙ったり、ボールを動かしながら相手のスペースを突く作戦が功を奏した。ユーロでもギリシャが引いて守ってカウンター狙いのサッカーで優勝した。ヨーロッパはこれからそういう流れになるだろう。欧州のチームと試合をする時、非常に参考になった。

「FWのコンビネーションについて」

玉田、鈴木、中村のコンビについては、初めてしてはよかった。鈴木はフィジカルが強いので、相手を引っ張っていって、味方のスペースを作るし、フィジカルの強い良さを出した。玉田はハードマークを受けたが、一瞬の反転の速さという彼の良さを出した。そして2人のよさを出す中村もよかった。彼はフリーでボールを持った時、相手の寄せが遅れた時の状況判断の速さ、スルーパスが非常に高いものを見せた。2試合目のセルビアは違ったゲームになる。変化に富んだものが期待できる。今日は3人だけではなく、チーム全体で勝ちにつなげた」

(取材・文/元川悦子)

●FW・GK選手の試合後コメント
●DF・MF選手の試合後コメント
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