写真撮影/風景・夜景を撮る

紅葉のカラーコントロールは、露出補正で(2ページ目)

紅葉を撮ったときに、見た目と違う感じに写って少しガッカリしたことありませんか?そんなときの撮影に応用できる露出補正についてまとめてみました。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

赤い色合いはマイナス補正で

露出補正では、補正する度合いを何段階かに分けて設定できるようになっています。ここでは、1/3段階ずつ補正をかけて撮影したサンプル写真で、その色合いの変化を見てみることにしましょう。

まずは、赤色の場合です。もみじを撮った写真でその変化をご覧ください。暗い色合いから明るい色合いに変化していってます。

-1.0
露出補正、-1.0にて撮影。1段階基準値より暗くなった状態。もみじの赤味加減がより濃くでています。

-0.7
-0.7にて撮影。この段階でも赤はかなり濃くなっています。

-0.3
-0.3にて撮影。0.0より若干暗くなっている部分がおわかりでしょうか。

0.0
露出補正をかけていない状態。ここを0.0として基準とします。露出オートで撮った状態がここにあたります。

+0.3
+0.3にて撮影。ここからは少しずつ画像が明るくなっていきます。

+0.7
+0.7で撮影。かなり赤味が飛び気味で写っているのがわかる状態です。

+1.0
+1.0で撮影。0.0より1段階明るくなりました。こうなると赤いもみじには見えなくなりつつあります。


ご覧になってきたように、もみじなど紅葉の深い赤い色を表現するには、露出補正をマイナスに設定することで、効果をもたらすことができます。

どの程度、露出補正をかけるは、基準値となる露出補正がかかってない状態での写り具合とどのような色合いで表現したいかということによります。ご自分の気に入る色味を選んで設定してみてください。


次のページでは、プラス補正をしたほうが映える銀杏の例で見てみましょう。
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