始まる前の風情もチャンス!
花火大会会場周辺には和風で絵になるところがふんだんにあります。 |
お弁当を食べながら、一緒に花火を見に行っている方たちと談笑するブレイクタイム、というのもいいのですが、この花火開始前の会場の風景もとてもいいシャッターチャンスなのです。
浴衣を着た女性、シートに仲良く座るカップル、着せてもらった浴衣に喜ぶ子どもたち、すでに酒盛りで湧き上がるグループなどの情景は日本独特の花火大会の風景です。
そして天気に恵まれるときれいな夕焼けなども見える場合があります。カメラもちょうど持っているのですから、このような情景もぜひ撮っておきたいところ。
花火だけでなく周りの情景も撮っておくことで、花火大会の全体の写真を眺めたときにいいリズムもできます。写真の組み合わせにバリエーションもできるので、いいシャッターチャンスがあれば撮ってみては?
大迫力感を出すならアップで
開花の瞬間はやはり迫力あります。アップで狙えばさらに効果バツグン! |
打ち上げ場所から遠くない場所から撮るなら、200ミリ程度のズームレンズがあれば割りと簡単に撮れます。ドンッと発火する瞬間にシャッターを開き、花火の輪が広がったところまで写し込めばパッと花開いている瞬間の写真が出来上がります。
このときのポイントは、開花する中心点をレンズで追って合わせるというところ。
打ち上げ場所からシュルルーと音を立てて花火は打ち上がりますが、それをレンズで追います。これを追うにはレバー式の雲台があるととても便利。縦の動きをコントロールできるからです。これが自由雲台だと360度どこにでも動いてしまうのでちょっとコツが必要になってきます。
アップで撮るには少し慣れが必要ですので、何回か打ち上がってくる花火でトライしてみてください。シャッターも開いている時間が短すぎると中途半端な大きさの花火に写るので、花火の輪が広がりきったのを確認してから切るようにするといいですね。
シャッターが開いている間は見えているものが写り込むということを慣れながら覚えていくと、花火を撮るときのコツがわかってきます。
もうひとつ花火を撮るときに大事なことがあります。「B」でシャッターを切っているときには、ファインダーで撮っている画像は見ることはできません。写している瞬間はミラーがアップしてなにも見えなくなるからです。
花火を撮る時には、レンズを向けた先がどこの部分を区切っているのか「あたり」をつけて覚えておくことが重要です。これはこのアップの撮り方だけではなく、他の花火のショットを撮るときに共通のことです。
「あたり」をつけておいた部分を見て花火の上がり具合を肉眼でチェックしながら、レリーズシャッターで撮っていくという流れです。何度か試しながら液晶モニターでチェックしてコツをつかんでみてください。
そしてクライマックスのスターマインなどの撮り方は次のページです!写真も大きく大迫力!