手軽に楽しむショアキャスティングゲーム

26番
ショアキャスティングゲームの主役はメタルジグ。大海原へ向かってルアーをフルキャストする爽快感と豪快な引きが魅力だ
真夏の喧騒が過ぎ去った海岸線。早朝ともなると、人影もまばらだ。海岸を一望できる位置に立ち、海面を良く見つめると潮目の辺りで何かがざわめいている。しばらく観察していると、盛んに小魚が逃げ出すのが見える。背びれを出して小魚を追い回しているのは、回遊魚たちだ。

硬めのルアーロッドの先にメタルジグを結び、移動するボイルを予測してフルキャスト。水面を早めにリトリーブすると、ロッドがひったくられるような衝撃が伝わる。確実なフックアップのために、2、3回合わせを入れると、魚が猛烈に横へ走りだす。ロッドはきしみ、リールのドラグは悲鳴を上げる。

しばらくやり取りが続いたあと、岸に引きずり上げたのは良型のワカシだ。彼らをはじめ、ソーダカツオやメジマグロなど回遊魚の幼魚たちは、夏から晩秋にかけて体力を蓄えるために接岸して小魚を貪り食う。このシーズンを待ちかねているソルトアングラーは多く、一度この釣りを覚えてしまうとクセになってしまうのだ。

これが今回から紹介するショアキャスティングゲームの魅力。アクセスが容易な海岸や防波堤でできるうえ、小型とはいえ強力な引きを見せる回遊魚たちが相手なので、剛快なゲームが楽しめる。用意するタックルもシーバスロッドとメタルジグが少々と、必要最小限というところも魅力だ。

身近な海岸にもいる!

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広大なサーフエリアは回遊魚の接岸ポイントになりやすい。群れを発見したら大遠投だ!
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潮通しのよい防波堤も良いポイント。回遊魚が集まりそうなところはぜひ覚えておこう
このゲームでターゲットとなるのは、ブリの幼魚である「ワカシ」「イナダ」、それに日本近海で多くみられる「ソーダカツオ」「サバ」といった身近な回遊魚をはじめ、地域や時期が合えば「シイラ」や、本マグロの幼魚「メジマグロ」も狙える。小型が多いとはいえ、時には5kg級、あるいは10kg超の大物も混ざることがある。特に、黒潮が洗う海域や、深海を控えた場所などでは意外な大物が釣れることもあり、時に非常にスリリングな釣りが期待できる。いい換えれば、海ならではのロマン溢れる釣りが岸からできるのだ。

関東近辺で主な釣り場となるのは、鹿島灘、房総、相模湾、駿河湾、そして東京湾口方面でも回遊魚の接岸が見られる。サーフをはじめ、防波堤、磯と潮通しさえよければ、魚たちが回遊してくる可能性は極めて高い。釣り場をよく観察し、カゴ釣り師が多いような場所は、ほぼ回遊魚のポイントになっていることが多い。こうした場所をよく覚えておけば、ランガンで群れを打つ、といったスタイルも可能だ。

>>まだまだ続きます、ショアキャスティングゲーム編!>>