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エギングに必要なタックルを揃える!その2

エギングを始めるための講座第3回目。今回はエギングタックル編の後編をお届けします!

執筆者:中山 一弘

エギングタックル最重要アイテム「餌木」

前回「エギングに必要なタックルを揃える!その1」に続いてお届けするエギングタックル解説の2回目は、このゲームを楽しむ上で最も大切な「餌木」に触れておきたいと思う。

餌木はサイズ、カラー、沈む速度などによって無限とも言える組み合わせがある。海の生き物の中でもトップクラスの目を持つイカが相手だけに、餌木のチョイスを間違えると見向きもされないこともあるほどだ。こう書いてしまうと餌木選びは難しく感じてしまうかも知れないが、基本さえ覚えてもらえばあとは応用すればオーケー。アオリイカに興味を持たせるようにしっかり勉強しておこう。

餌木の各部名称

各メーカー、各地で様々な餌木が発売されているが、餌木はほぼ同じフォルムをしているのが特長。細かな違いはあるものの、餌木を構成するパーツはどれも似ているのだ。まずは下の画像を見てもらいたい。


先端に取り付けられているのがラインを結ぶための「アイ」、ボディーの頭に当たる部分には「目(アイ)」が取り付けられていてる。餌木の目はこの製品のようにリアルな3Dレーザーアイが採用されているもののほか、小さな夜光玉がつけられているものもある。どちらが良いかはイカのコンディションや地域によっても違うので、この部分にこだわってみるのも面白いはずだ。

目の後ろには鳥の羽が取り付けられていて、この部分は「ボロ」とか「胸ボロ」、「胸ヒゲ」などと呼ばれている。胸ボロは水中で怪しく動き、これがあることによって初めて餌木といえるほど重要なパーツになる。目と胸ボロの下には露出した「シンカー(鉛)」が見えている。この位置に重心があることによって、餌木は頭をやや下に向けながらゆっくりと沈んでゆく。餌木のバランスを決めるほか、ここに糸オモリなどを巻きつけて沈みを早くすることもできる。逆に少し削ってやれば通常よりもゆっくり沈ませることも可能だ。

くびれたボディーの後端には「傘針」が取り付けられていて、イカはこの部分に引っかかることになる。「カンナ」と呼ばれることもあるこのパーツにも形状がいろいろある。根ガカリを防止するために下半分の針が無いタイプや、黒く塗られているタイプなど様々だ。

餌木のサイズ

餌木の各部名称が分かったところで、次はサイズの解説をしておこう。餌木の大きさは「寸」や「号」で区別されているのが特長。寸で分かると思うが1寸、あるいは1号は約3cmと思ってもらって構わない。3寸、3号の餌木なら約9cmの大きさになるという具合だ。ちなみにガイドの今後の記事では「号」で統一するので覚えておいてほしい。

エギングで使われるサイズは2.5号~4.0号で、センチメートルに換算すると約7.5cm~12cmになる。市販されている餌木はほぼすべて0.5号刻みなので下の画像にあるように、大きいほうから4.0号、3.5号、3.0号、2.5号という具合になる。号数の選び方だが、大型のイカになるほど餌木を大きく、逆に小型のイカほど小さくすればよい。


これからエギングをはじめるみなさんは餌木の大きさを決めるときに若干注意してほしいことがある。餌木は号数によって沈下スピードが変わり、ガイドが良く使うヤマシタの「エギ王Q ベーシックモデル」の場合、2.5号の沈下スピードが約3.0~3.5秒/mで、4.0号になると約2.7~3.2秒/mとなっている。

実際に釣りをする場合は体内時計でカウントするため違いは若干だが、リズムを崩してしまう可能性があるのだ。それ以外にも餌木のボディーが受ける潮流の影響なども考えると、慣れないうちに餌木のサイズをちょこちょこ変えるのはオススメできない。同様の理由で、メーカーが違う餌木や沈下スピードが異なる製品などもなるべく避けてほしい。

断然オススメなのは、少なくとも1シーズンは同じ製品、同じ号数の餌木を使い続けるという方法。特に日中をメインにエギングを楽しみたい人には、これから覚えるアクションなどにも影響してくるのでぜひぜひ実践してほしいと思う。エギング独特のリズム感を作るためにも、とりあえず中間の3.0号、キロ級まで狙える地域なら3.5号あたりから始めてみてはいかがだろう?

>>まだまだ続きます、エギングタックル編!>>
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