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雄大な干潟・河口域でシーバスを攻略!後編

前回に引き続き干潟・河口域でシーバスゲームをします。今回はより実戦向けの解説です。

執筆者:中山 一弘

「雄大な干潟・河口域でシーバスを攻略!前編」に引き続き、シーバスを釣るための講座第11回目。干潟・河口域での実戦編をお届けします!

いかに『回遊』を読むかがカギ

干潟や河口域は広大なフラットエリアなので、シーバスがジッとしていることは稀だ。ゆっくりと、ときには素早く移動し続けていると思っておいたほうがよい。このエリアをうまく攻略するには、どのような状況になると目の前をシーバスが通るのかを考えておく必要がある。

このエリアに侵入してくるシーバスは、ほぼ餌を求めて回遊してくる魚だ。イソメやゴカイ、チアユやハゼ、ボラなど様々な餌となる生物がいる。これらのうち、何を捕食しているか? その生物はどのような習性を持っているのかが分かれば、おおよそ狙いは絞れてくる。例えばチアユを追っているなら河口から遡上するはずなので、シーバスは群れを追って河川へ進入していることになる。もっとも、季節や潮周り、地域によってチアユの群れが遡上する時期が違うので、現地で確かめるしかないが、確実な情報があれば河川で待ち構えればかなりの高確率でシーバスと出会えるはずだ。

そのほかの生き物についても同様に考えれば、シーバスをキャッチできる要素が増えてくる。釣り場の様子は地元の釣具店に行けばだいたい教えてくれるはずなので聞いてみるとよいだろう。

ポイントに着いたら……

26番
日があるうちに釣り場に着けばおおよその地形や立ちこむ位置などがわかる。歩きづらいところがあればそこを避けるルートを見つけておこう
26番
ウェーディングゲームではタックルをコンパクトにすることが必須。コツはフローティングベストのポケットをフル活用することだ
26番
ウェーディングではいきなり深い場所へは立ちこまない。ルアーをポイントに通過させればよいだけなので、なるべく安全な位置から狙おう
初めていくポイントの場合、必ず日中に下見をしておくことは前回解説したとおり。できれば通いなれている人と一緒に行けるとベストなので行きつけの釣具店などで相談するのもよいだろう。フラットな場所が多いエリアだが、急に深くなっている場所や障害物、それにウェーダーを履いていても歩けないぐらいの泥やヘドロが溜まっている場所などは夜間では分かりづらい。十分注意していないと転倒の危険もあるので、下見を含めた下調べは念入りにやっておこう。

実際に釣り場についたら、遠くから歩けるルートを探しておく。ウェーダーを履き、ライフジャケットを身につけたら、必要なものをコンパクトに収納するのも忘れずに。いったん、ポイントに入ると戻ることはほぼ無いので、可能な限り必要最小限のものだけを持っていくように心がけてほしい。また、シーバスが潜む水域でバシャバシャと歩き回ったりすれば警戒されるのは当然のことだ。もし、ポイントに先行者が居た場合は、必ず一声掛けて50m以上は離れた場所で釣り始めるようにしよう。

ポイントに着いたら、いきなり深い場所に立ちこまないことも重要。餌となる生物は浅いところに居るケースもあるので、くるぶしぐらいの場所から浅瀬をトレースしてみると意外な釣果が得られることもある。いずれにしてもミオ筋や流れがあるエリアまでルアーが届かないような場合を除いて、膝まで浸かるぐらいで済ませられるようにしたほうが安全だ。

>>まだまだ続きます、干潟・河口域攻略編!>>
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