相続・相続税/相続税の計算方法

相続税の不動産の評価が大きく下がる評価方法(2ページ目)

相続税は、税理士の土地評価次第で税額が大きく変わります。相続税の土地の評価が大きく下がるポイントをまとめました。なお、細かな補正は省略しています。

執筆者:清水 真一郎

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セットバック

広大地や墓地の隣地以外の評価方法

広大地や墓地の隣地以外の評価方法

セットバックとは、下図のように前面の道路の幅が4m未満の場合には、道路の中心線から2m以内には建物が建てられないという建築基準法上のルールです。このセットバックにかかっている部分については、70%減額が受けられます。

6000万円(通常の土地評価)-(6000万円×10平米/200平米×70%)=5790万円

セットバック

セットバック

 






都市計画道路予定地

都市計画道路予定地にかかっている土地の評価は減額されます。減額割合は、地区区分・容積率・かかっている割合によります。例えば、普通商業・併用住宅地区で容積率が300%、評価の対象となる土地の30%に都市計画道路がかかっている場合には、次の評価になります。
1億円(通常の土地の評価)×0.88=8,800万円
 

都市計画道路予定地

都市計画道路予定地

 





高圧線下の土地

高圧線下で木造では建築不可の土地の場合には、高圧線下部分が30%減額されます。

4000万円(通常の土地の評価)×(1-50平米/200平米×30%)=3700万円(土地の評価)

高圧線下の土地

高圧線下の土地








このように、評価の対象となる土地が制約を受けると評価が下がります。


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