藤森建築と路上観察
この展覧会で紹介される藤森照信は、日本近代建築史研究の第一人者で、1990年より自ら建築作品を手がけています。
屋根にタンポポやニラが植えられた住宅、皮付きの木材を柱にした巣箱のような茶室などかたちにとらわれることのない独創的な建築の数々を発表し、建築界に驚きを与え続けてきました。
2006年の第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(※)では日本館のコミッショナーに選出され「藤森建築と路上観察:誰も知らない日本の建築と都市」をテーマに展示を開催。国際的に高い評価を得ました。
※1895年より2年に一度開催されている国際美術展「ヴェネチア・ビエンナーレ」が開催されない年に、不定期に開催されている建築展。日本は1991年より参加している。
今回の展覧会は、そのヴェネチアからの帰国展となります。
会場では藤森の最新作を含めた全作品が紹介されるとともに、ヴェネチアでも好評を博した竹と縄で編むドーム型シアターが再び制作され展示されます。
また自身が結成メンバーである「路上観察学会」の活動も紹介。人類と建築の関係を問う帰国展特別プロジェクトも展開されます。
藤森の活動を紹介するだけにとどまらず、ふだん私たちが生活する都市について、改めて考え直すきっかけを与えてくれそうな展覧会です。
【藤森建築と路上観察】
■会期 2007年4月14日(土)~7月1日(日)
■会場 東京オペラシティアートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2)
■休館日 月曜日(ただし4月30日は開館)
■開館時間 11:00~19:00(金・土は20:00まで/最終入館は閉館30分前まで)
■入場料 ( )内は15名以上の団体料金
一般 1,000円(800円)
大・高生 800円(600円)
中・小生 600円(400円)
※閉館の1時間前より半額/65歳以上半額/土・日・祝日は小・中生無料(割引の併用、払い戻しは不可)
■問合せ 03-5353-0756(東京オペラシティアートギャラリー)
■主催 (財)東京オペラシティ文化財団/国際交流基金
■協賛 (株)NTT都市開発
■特別協力 (株)秋村組/(株)地球の芽
■協力 NHK/(有)カクダイ製材所/木童/(株)斉藤/(株)ジェイツー/(有)渋谷製作所/スミザースオアシス(株)/ダウ化工(株)/徳正寺/(株)トリアド工房/(株)プラジョウ
■展示デザイン 藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ)
詳しくは「藤森建築と路上観察」オフィシャルサイトにて。
最後のページは、国立新美術館で開催される巨匠の回顧展!