宿命や運命とは
普段は同じように使われてしまっている「宿命」と「運命」という二つの言葉。実は大きな違いがあることをご存知ですか?
宿命と運命は違うもの
よく映画や本の中に、「宿命の対決」や、「運命に翻弄された若きヒロインの物語!」などと出てくるように、宿命だとか運命という言葉は、頻繁に私たちの日常に使われています。使い方によっては、この二つは、ほぼ同義語として理解される場合も多いようですが、運命学やスピリチャルの世界では、これらの言葉は、深い相関関係にありながらも、まったく別のものとして考えられているんです。
ここで、二つのコンセプトの簡単な違いを説明してみたいと思います。「宿命」とは、「命が宿る」と表されるように、私たちがこの世の中に命を授かったときに、既に私たちの中に宿っていたものをさします。一方、「運命」とは、「命を運ぶ」、すなわち、自分たちの意思で、授かった命を運んでゆくという意味があるのです。
宿命は私たちの役割のこと?
宿命は、「私たちが生まれてきたときには、既に決まっている」ということなので、私たちの努力では変えようがありません。例えば、日本人に生まれれば、海外に移住して、永住権を取ろうとも、日本人として生まれたという事実は、一生変わらないわけです。こうしてみると、宿命とは、生まれつき決められてしまっている条件であり、いくら努力しても変えられないので、受身にとらえることしか出来ないものに思えます。
ところが、スピリチャルな世界では、この宿命に対して少し違った見方をしています。宿命は、実は、神様が勝手に私たちに与えた条件なんかではなく、私たちが生まれる前に「自分自身に課した課題である」と考えるのです。
そのように考えると、宿命とは、私たちが「こころの進化」を果たすために、自らの意思で選択した「人生という学校における学習カリキュラム」であり、同時に、私たちがこの世の中において果たさなくてはならない「役割」という事でもあるのです。
運命をコントロールする!
運命をコントロールして幸せをつかむには?
宿命が「人生における私たちの役割」であるという考え方をすれば、運命は、その役割をうまく演じてゆくために私たちが自分自身の意思と努力で選択してゆくものです。
例えば、人を助ける役割を宿命として担って生まれた人でも、自分たちの選択次第で、医者になってその役割を果たすことも可能だし、消防士になって宿命を全うすることも可能なわけです。医者になるのも、消防士になるのも、この人の運命次第と言えます。
「運命」とは、私たちが宿命という人生の役割と学習課題を無事に学び終えるために必要なエネルギーです。
宿命と運命の関係を知る
私たちは、宿命という人生のカリキュラムを無事終了するために、運命というエネルギーを神様から授けられました。そして、私たちは、このエネルギーを上手にコントロールして活用してゆくことにより、人生の役割を全うして、幸せになることが出来ます。その手助けをするために、古今東西、いろいろな先人たちが運命学や開運のためのテクニックを研究してきたのです。
中国のことわざの中に、「一宿命、二運、三風水、四陰徳、五教育」というものがあります。
厳密な言葉のニュアンスは若干違うものの、これをガイド流に意訳してみると、「人間には、容易に変えられない宿命という人生の課題や役割があるが、風水(環境)を整えて、陰徳を積み、必要な教育をしっかりと受けることで、運命のエネルギーをコントロール出来、宿命を全うして、幸せになることが出来る」といった感じでしょうか・・・
みなさんも開運にチャレンジする前に運命のコンセプトに関してもう一度確認してみてくださいね!
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