日本画/日本画関連情報

これが日本画の超新星だ!2007(2ページ目)

若手日本画家事情に詳しい佐藤美術館・立島氏とアートスペース羅針盤の岡崎氏のお二人に、今年の展覧会を振り返り、今後活躍しそうな若手日本画家を、1976年以降生まれに限定して語ってもらいました。

執筆者:松原 洋一

大河原典子
大河原典子
立島:院展では大河原典子大山龍顕ですね。私は院展特有の幾つかの類型的なパターンにあてはまる作家はパス!大河原と大山は院展には出品しているけれど院展っぽくない、ちゃんと自分の個性が輝いていると思う。あと若手の院展で言えば、高島圭史ですね。やはりどこの団体に所属しようとも自分のアイデンティティーがまず出てこないといけませんよね。
ガイド:高島圭史の描写力には驚きますね。作品が堂々としているというかなんというか惚れ惚れとしてしまいます。また、05年に上野の森美術館大賞展で大賞をとった倉敷芸術科学大の飯間智美や広島市立大学の新生加奈も来年は動き出しそうな気配ですね。

桑原武史
桑原武史
岡崎:院展では桑原武史に注目しています。彼の作品は光の捉え方がユニークというか新鮮ですね。うちで個展をした時もコレクターや批評家の評判がよかったです。
立島:今年は出品していませんでしたが、菅野秋恵も注目かな。彩鳳堂画廊での個展を見たのですが、絹の扱いもパターン化した模様のような表現も非常に現代的というかスタイリッシュで綺麗でした。
山口裕子
山口裕子
ガイド:桑原武史も菅野秋恵も東北芸工大の出身ですね。東北芸工大では学部2年の山口裕子も入選していて、ペンギンのクチバシのところにある箔がキラリとしていてとってもよかった。
岡崎:最近は東北芸工大出身者をよく見ますね。
ガイド:東北芸工大は教授が岡村桂三郎で准教授に末永敏明、長沢明らがいますからね。名前を見ているだけで楽しくなってきます。今年の公募展でも東北芸工大出身者が多くて、在学生だけをみても院展に2人、創画展に6人が入選していますからね。最近は大きなコンクールなどで京都造形出身者の活躍が目立っていますが、今後は東北芸工大が大きな勢力になってきそうです。

ガイド:では、冒頭でも触れましたが、創画展はいかがでしょう。
藤野麻由羅
藤野麻由羅
立島:創画会賞の荒木亨子は先ほどお話しした日展の青木と同期の奨学生です。荒木は今までの創画にはないタイプの表現じゃないかな。色遣いとかあのベタっとした絵肌の風合いとかはあまり見ないような気がします。他には藤野麻由羅中原麻貴かな。藤野は04年の奨学生で女子美出身。もともと表現力のある作家だと思っていましたが今回の創画ではいろいろな要素が上手に整理されていたし表現の強さや迫力も感じました。中原は01年の奨学生で京都造形出身。彼女は最近とても安定してきてコンスタントに自分の世界観を上手に視覚化できるようになったと思います。

ガイド:荒木さんは1971年生まれなんで意外にも対象外なんですよね・・・。
立島:あぁそうか。彼女は、京都市立芸術大学を卒業してから東京藝術大学大学院にはいっているからなぁ。それは残念!やはり今回の年齢制限は厳しいですね。(笑)
岡崎:私は金子朋樹に注目しています。作品の印象がガラっと変わりましたが、すごくよくなったと思います。彼はうちの企画展でもリーダー的な存在で頼りになります。
片柳直美
片柳直美
ガイド:金子朋樹と東京藝大の同級生の喜多祥泰もよかったですね。作品に大らかさが出たというか、純化したような印象を受けました。また、今年は出品していないのですが、なびす画廊で個展をしていた片柳直美がいいですね。作風がいい具合に展開しているように思います。
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