◇日本画家も恋愛が必須アイテム
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「君を抱きしめたい、其の名を呼びたい、なのに、どれほど強く求め合い、 果てるまで抱きしめても、其の温もりは明日には不確かな感覚の記憶になる。 たとえ、何度君の名を叫んでも、この震えは虚ろな行方の木霊でしかない。 君を愛した証しが必要なのです、君を描く以外の方法を私は知らない。~池永康晟 コメントより」
◇フジテレビ系ドラマ「牡丹と薔薇」にも日本画が…
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日本の絵画は、床の間に飾る「掛け軸」や襖そのものに描く「襖絵」など、 日本家屋の一部として調和できるようなものが発達してきました。 制作そのものにも「空気を描く」的な精神性があり、現代日本画にもその伝統は受け継がれていて、 現代社会のさまざまなシーンでその場の空気と調和しながら存在感をみせています。
◇現代女性画家が行動的なワケ
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明治時代の女性画家の作品を見ていると、風景は少なく、人物や子供など日常を描いたものが多いことに気付くと 思います。これはスケッチ旅行などでの女性の遠出が困難だった時代背景を物語っています。 現在では美大や芸大で日本画を学ぶ女性は多く、制作に育児に大胆に活動しています。
◇同じ「花」でも十人十色
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日本画には花鳥風月など古来からのモチーフもあれば、身の回りの日常や都市風景をテーマにしたものなどさまざまです。もちろん同じものをモチーフにしても描く画家によってとらえ方はいろいろで、 多くの画家が描いてきた「花」も、人によってはこんなふうになります…。
「例えば、あなたが一つの花を目前にしたとします。 その人が花から受ける気分、感覚は十人十色でしょう。 そして、そのちょっとしたきっかけでも、自分の中で暖め、膨らませていく事により、 楽しい作品が出来上がるかもしれません。 私も、じっと花を見ているうちに、イメージが膨らんできました…。~塩崎顕 コメントより/完成作品」
◇日本画は小さな自然のハーモニー
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日本画と油絵の大きな違いの一つにその画材があります。一般的に油絵はチューブから絵の具を出して油 で溶かしながら描きますが、日本画は、鉱物を砕いて粉にした岩絵具を、動物の皮を煮て作 った膠で接着しながら描いていきます。日本画は、岩の粉の一つひとつが作り出す小さな自然なのです。
「音符という下描きに楽器や声といった音色を重ねて作品となる音楽。 日本画は音符の代わりに線を描き、大地からの贈り物である岩絵具を重ねて作品 にします。両者はちょっとだけ似ていませんか? 音楽を聴くように日本画を観る。作曲するように描く。こんな楽しみ方もありで はないでしょうか。~羽子田龍也 コメントより」
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