「勇気百倍、士気凛然」の一冊

天地明察
<DATA>タイトル:『天地明察』出版社:角川書店著者:冲方丁価格:1,890円(税込)
総理大臣や天皇の前でプレゼンして、大失敗するようなものだ。凹むどころじゃない。でもあきらめず、研究を続ける。〈負けることには慣れている〉と腹を決めてからの逆転劇が実に痛快!

背景になっているのは、ようやく戦乱の世は終わったけれど、経済的には大不況の時代。武力ではなく学術によって国を発展させようとする為政者の存在も、春海を支えている。たとえば日本で初めて年金制度を作った会津藩主・保科正之、テレビの「水戸黄門」のイメージとはだいぶ違う徳川光圀。

もちろん、小説だから事実そのままではない。けれど、読後感を作中に出てくる言葉でいえば〈勇気百倍、士気凛然〉。春海のような人物が実在したと思うと、勇気がわいてくる。



【編集部おすすめの購入サイト】

楽天市場で書籍を見る

Amazonで小説を見る

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。