坂崎千春『うわのそら』
<DATA>タイトル:『うわのそら』出版社:角川書店著者:坂崎千春価格:1,050円(税込) |
お風呂上がりに耳から出てきた謎の物体、夢で見たラッコ工場、少女のころに夢中だったドングリ、友達や恋人との会話で悲しかったこと……。他の人はスルーできるかもしれないけれど自分にとっては切実なこと、現実に対する違和感が描かれています。
繊細でやさしい世界だけれど、癒し本ではない。「わたし」と同居するたれ耳うさぎのビンゴも、単なるかわいいキャラクターではない。ちゃんと動物として生きているんです。
【今年一番の話題の本といえばこれ】
・寄り道しながら『1Q84』を読む【1】