B型度なんて知るか!?
<DATA>タイトル:『A型自分の説明書』出版社:文芸社著者:Jamais Jamais価格:1,050円(税込) |
□ よく道を聞かれる。
□ 夜中に突然、模様替えをし始める。
B型じゃなくても該当する人はたくさんいそう。しかも頻度の条件が明確ではない。1か月に1回でも1年に1回でも、チェックしている人が「ある」と思えばOKなのです。
□ 大勢でワイワイは好き。
□ でも1人が好き。
などと、わざと前後の項目を矛盾させている箇所も目立ちます。
そういう項目について、「基本操作(全体的なイメージ)」→「外部接続(人間関係)」→「色々な設定(趣味嗜好)」→「プログラム(仕事・勉強・恋愛における傾向)」→「トラブル・故障した時は(精神的に不安定になったときの傾向)」→「メモリー・その他(習慣・思い出)」→「その他・シミュレーション(もしも童話の主人公がX型だったら?)」の順番で回答していくと、自分の説明書が完成するというわけです。
で、一応、最終章の「計算の仕方」には、B型度チェックなる診断結果の出し方が書かれています。ところが!
結局はB型度なんて知るか。という結論で締めくくられるんですね。755項目もチェックしてきて……。ガイドはかなり脱力しました。試しにA型も読んでみましたが同じ。
つまり、当たっているかどうかは最早どうでもいい。血液型と性格を絡めた話が好きな人が多いから、本書は売れているのです。
そもそも、どうしてここまで血液型と性格をつなぐイメージが定着しているのでしょうか。次回の更新では、血液型カルチャーのルーツを探っていきたいと思います。
【ガイドの読書日記】
・「石井千湖日録」…最近気になる新刊、積読、読了本など紹介しています。