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猫好きまっしぐら!傑作ネコ本あれこれ(2ページ目)

可愛くて不思議な生き物。猫が近くにいると、何か創造せずにはいられないらしい。猫好きまっしぐら! 漫画から小説まで。傑作ネコ本のあれこれをご紹介。

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

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大島弓子『グーグーだって猫である』

グーグーだって猫である
<DATA>タイトル:『グーグーだって猫である』出版社:角川書店著者:大島弓子価格:1,155円(税込)
『バナナブレッドのプディング』『綿の国星』『毎日が夏休み』などで知られる大島弓子のエッセイ漫画。本書は亡くなった猫、サバの話から始まる。深い喪失感を抱え、引越しを考えていた著者は、なにげなく覗いたペットショップでひときわ元気がなく小さな子猫に出会う。それがグーグーだった。

グーグーのなき声はニャーじゃなくてんるる。口をあけないので、そう聞こえるという。独特の模様や仕草も細かく描かれていて、グーグーの人となりならぬ猫となりが鮮やかに思い浮かぶ。ゆったりとした雰囲気もいい。

病気で手術をすることになったとき、猫のその後のことを考える場面は、淡々と描かれているがゆえに胸を打たれる。

現在第4巻まで刊行され、家族も増えてなんと13匹に。手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、この秋に小泉今日子主演で映画も公開される話題作だ。

次ページでは猫絵本の名作を。

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