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2008年、品格を読書で育てる12ヶ月(4ページ目)

現代のベストセラー作家の作品から、不朽の名作まで。小説で季節感を味わい、1年たって気がついたら品格も育っている(といいなー)という欲ばりな読書計画です!

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

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4月 お金はないけど優雅な旅

画像(C)筑摩書房
<DATA>タイトル:『阿房列車―内田百けん集成〈1〉』出版社:筑摩書房著者:内田百けん価格:1,155 円(税込)
森見登美彦が将来の道に迷ったむにゃむにゃの空白時代(※インタビュー参照)にハマったという内田百けん(けんは門がまえに月)。『阿房列車(あほうれっしゃ)』は、その人を喰ったキャラクターがよくわかる紀行文学だ。

阿房と云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、自分で勿論阿房などとは思っていない。用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。

という文章で始まる。用事だけではなく金もない。それなのに一等車に乗る。旅費を借りようとするときの言い方が可笑しい。借金の依頼をするのに、妙に優雅なのだ。この時期読むなら最後に収録されている「春光山陽特別阿房列車」がぴったり。

<DATA>
タイトル:『阿房列車―内田百けん集成〈1〉』
出版社:東京創元社
著者:内田百けん
価格:693円(税込)

内田百けんの師で1000円紙幣の肖像にもなったことがある文豪は? 答えは次のページに。

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