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1週間でキモチが若返る本ベスト5(5ページ目)

アンチエイジング法はいろいろあります。カラダを磨くのも効果があるかもしれませんが、まずはキモチから若さを取り戻してみませんか? ドラマ化で話題の『働きマン』他、曜日別にオススメ本をご紹介!

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

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金曜日は年齢から自由になれる本を読んで若返るヴァージニア・ウルフ『オーランドー』

オーランドー
36歳の女性にして360歳の両性具有者、エリザベス1世お気に入りの美少年、やり手の大使、ロンドン社交界のレディ、文学賞を受賞した詩人……いくつもの顔を持つオーランドーの物語。
最後にご紹介するのは“若返る”というよりも、年齢や性別という枷から自由になれる気がする本です。イギリスの有名な女性作家ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』。1992年に「オルランド」というタイトルで映画化され、話題になった作品です。

本書はイギリスの貴族の家に生まれ、エリザベス1世に寵愛された菫(すみれ)色の瞳の美少年で、宮廷を追われたあとは大使としてトルコへ渡り、30歳になってなぜか女性になってしまった詩人オーランドーの伝記という体裁をとっています。本文中のあちこちで伝記作家が顔を出したり、肖像画が挿入されたり、遊び心もたっぷり。

ある日、鏡を見たら男から女に変わっていた、という展開にも驚くのですが、オーランドーは30代から年ををとりません。そして16世紀に生まれて20世紀まで生きている。荒唐無稽な設定ですが、あたかも実在した人物のように描かれているところが面白い。

エイジレスなオーランドーになりきってみれば、年齢へのこだわりなんて消えてしまうのです。

……で、ベスト5なのですが、土日が残っています。実はこの5作、読むと他の本に興味が湧いたり、ドラマや映画も見たくなる作品を選んだつもりなんですね。もし、何か読んだり見たりしたくなったら、土日にぜひチャレンジしてみてください。未知のものに好奇心を持ち続けることも、キモチを若返らせる秘けつだと思いますから。

<DATA>
タイトル:『オーランドー』
出版社:筑摩書房
著者:ヴァージニア・ウルフ
価格:798円(税込)


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