『ネクスト・ソサエティ』
P・F・ドラッカー/著 上田惇生/訳
ダイヤモンド社 2200円
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■来るべき新しき「社会」で企業は生き残れるのか?
『プロフェッショナルの条件』『チェンジ・リーダーの条件』『イノベーターの条件』の3部作で反響を呼び、ビジネス界にもっとも影響力をもつ思想家の一人であるドラッカーの最新刊。
「ABC会計」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」などのマネジメント理念で知られる著者が、来るべき「新たな世界」におけるビジネスの姿を語る。
少子高齢化を背景とした労働力市場の多様化や、製造業の相対的地位低下による雇用の変貌、現段階においてプロセスをルーティン化したにすぎない「IT革命」の先にあるもの、eコマースが世界に与えた衝撃・・・。
社会は変わる。変わらざるを得ない。
歴史に学び、現実をみつめ、未来を洞察する著者の視線は、資本主義の先の世界経済の枠組みや、都市社会の行方にも及ぶ。そして、これら社会の「変化」が、企業とそのトップマネジメントに対し、その機能・構造・形態の劇的な変容を要求すると指摘する。ネクスト・ソサエティーにおいて、企業は生き残れるのか?
生き残れるとすれば、その条件とは?
起業家精神、新種の知識労働者への処遇、企業体から連合体へ・・・。キーワードは、多数ある。しかし、日本のビジネス・パーソンがまず本書から読み取らなくてはならないことは、もっと上位にある概念的な事柄ではないだろうか。
そもそも、なぜ、本書は「世界に先駆けて日本先行発売」されたのだろうか?