黒澤監督作品は、『羅生門』がヴェネチア国際映画祭金獅子賞&アカデミー賞外国語映画賞を受賞。『生きる』でベルリン国際映画賞銀熊賞、『七人の侍』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。1969年の20世紀フォックスのアメリカ映画(合作)『トラ・トラ・トラ!』では撮影中のトラブルにより降板します。その後、ソ連映画の『デルス・ウザーラ』がモスクワ映画祭金賞&アカデミー賞外国語映画賞を受賞。『影武者』はカンヌ国際映画祭のパルム・ドールに輝きます。また、ヴェネチア国際映画祭50周年記念で『羅生門』が「過去の獅子の中の獅子」として特別表彰を受けました。1990年のアカデミー賞では、史上3人目の特別名誉賞を受賞。まさに日本を代表する映画監督・世界のクロサワなのです。

今年2008年は、黒澤明監督の没後10年です。また2010年の生誕100年記念に向けて「AK100プロジェクト実行委員会」が発足しました。そこで今回は、黒澤明監督全作品をご紹介します。

黒澤映画 1943年~1949年作


『姿三四郎』
1943年度作品『姿三四郎』DVD発売中  ¥3,990(税込)発売・販売元:東宝
『姿三四郎』
(1943年/上映時間:79min/出演:大河内傳次郎、藤田進、月形龍之介)
・黒澤監督のデビュー作は、柔道を通じて人間的に成長する三四郎の姿を描きます。気迫みなぎる壮絶な決闘シーンは鳥肌物!

『一番美しく』
(1944年/上映時間:85min/出演:志村喬、清川荘司、入江たか子)
・軍需工場で寮生活をおくりながら働く女性たちにスポットをあてた作品で、製作時はまさに第二次大戦真っ只中。

『續姿三四郎』
(1945年/上映時間:82min/出演:大河内伝次郎、藤田進、月形龍之介)
・興行的に成功したという理由で創った黒澤監督デビュー作『姿三四郎』の続編。アメリカ人を投げ飛ばしたりと、大戦中の作品らしいシーンも見受けられます。

『虎の尾を踏む男建達』
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『虎の尾を踏む男達』
(1945年/上映時間:58min/出演:大河内伝次郎、藤田進、榎本健一)
・GHQの検閲より公開禁止となり、完成から7年後に公開された作品。歌舞伎の「勧進帳」を題材に、源頼朝から逃れるために義経と弁慶一行の安宅の関越えを描いています。強力役のエノケンのコメディリリーフは大当たりで物語にユーモアを取り入れることに成功しています。

『明日を創る人々』
(1946年/上映時間:82min/出演:藤田進、高峰秀子、薄田研二)
・黒澤明、山本嘉次郎、関川秀雄の合作。労働組合を作って会社の横暴に抗議して、業種が違っても労働組合同士がお互いに応援しあうという民主的組合が出来上ってゆく過程を見せる異色作。

『わが青春に悔なし』
(1946年/上映時間:110min/出演:原節子、藤田進、杉村春子)
・敗戦の混乱期に創られた作品。戦時中のスパイ=ゾルゲと戦前の京大滝川事件からヒントを得た反戦映画。

『素晴らしき日曜日』
1948年度作品『素晴らしき日曜日』DVD発売中  ¥3,990(税込)発売・販売元:東宝
『素晴らしき日曜日』
(1948年/上映時間:108min/出演:沼崎勲、中北千枝子、渡辺篤)
・貧乏でも強い絆で結ばれたカップルの1日を描いたドラマ。男が恋人のために起こした行動のラストシーンには、涙・涙……。

『醉いどれ天使』
(1948年/上映時間:98min/出演:志村喬、三船敏郎、山本礼三郎)
・肺を患っているヤクザとのん兵衛医師との交流の物語。三船敏郎の出世作としても記憶に残る作品。

『静かなる決闘』
(1949年/上映時間:95min/出演:三船敏郎、志村喬、千石規子)
・第二次大戦中の軍医が、手術の不注意で梅毒に感染してしまいます。終戦後、復員したのですがフィアンセには距離置いてしまうのでした。

『野良犬』
(1949年/上映時間:122min/出演:三船敏郎、志村喬、木村功)
・当時警察官がピストルを盗まれるという事件が世間を騒がせました。黒澤監督はその事件を基に、若い刑事が満員バスの中で銃を盗まれてからの物語を創りあげました。