第1位:立川 談笑(たてかわ だんしょう)
フジテレビ『とくダネ!』でもレポーターとして活躍中 |
■談笑の主な改作落語
・饅頭(とか)怖い(饅頭怖い)
・シシカバブ問答(こんにゃく問答の中近東バージョン)
・無精歯医者(無精床の舞台を現代の歯医者に)
・シャブ浜(大ネタ芝浜を現代バージョン)
高座では万人が納得する正統派落語をしながら、ネタ中に放り込まれる過激なクスグリは強烈の一言。世間が言うことを憚れる言葉を遠慮容赦なく投げつけてきます。
それが、またネタに絶妙にブレンドされているので、聴いているコチラ側はそのまま受けとり、笑ってしまう。その過激な発言を容認することとなる。
そうなったら、もう立川談笑のファンというより共犯者。次はどんなことを仕掛けてくれるのだろうと期待に胸を膨らまし、談笑の落語を聞きに通うようなります。落語界一スリリングな高座を魅せてくれる噺家です。
挑戦する噺家
超(スーパー)落語!立川談笑落語全集:掟破りの立川談笑改作落語全集を立川談笑と唐沢俊一の解読?で味わう一冊 |
もともと古典落語は、各時代の噺家達がその時代に合うように、そして独自の個性を練りこみ、ネタの質を向上させてきたはず。談笑はそのことを真正面から取り組んでくれる。
特にこれ以上のサゲはないという幻想に捕われている「芝浜」のサゲを大幅にアレンジした談笑版「芝浜」は落語の可能性をさらに引き出した。このことは落語史に残る画期的な挑戦な試みとして落語ファンを震撼させました。
ちょっと落語評論めいたことになってしまいましたが、「落語の未来を見たいのなら立川談笑を追っかけるべし」として09年注目の噺家ランキングを締めくくりたいと思います。
【関連サイト】
・談笑web立川談笑公式サイト