落語/落語関連情報

落語界のキーパーソン春風亭小朝

最近、何かと注目を集める春風亭小朝。今回はメディアがなかなか伝えない、落語の未来を切り開いてきた、スーパーエンターテナー春風亭小朝について書きます。

執筆者:清水 篤司

天才・噺家出現

いま、胎動する落語―苦悩する落語2
言葉の嵐 (単行本) :春風亭小朝が落語、芸能、芸術、人間性について書いた、書き下ろしエッセイ。
中学生時にTBSラジオの「しろうと寄席」で5週勝ち抜きチャンピオンになり、中学卒業後、当時若手落語家四天王の一人である春風亭柳朝に入門し、昼間は高校に通いながら前座修行を行います。

入門10年目で36人抜きというスピード出世で真打昇進。その後も、活動の場は落語界だけにとどまらず、テレビ、映画、舞台、音楽界と幅広く活躍しているのはみなさんも周知のとおりだと思います。

伝説的エピソード

明石家さんまが2代目笑福亭松之助の弟子で噺家出身であったことは有名な事実。そのさんまが若い頃に小朝に「落語で成功して下さい、僕は落語を辞めてテレビで成功しますから」と話したことがあるらしい。

お笑い、テレビ・メディアの寵児であるさんまが兜を脱ぐほど、小朝の芸は傑出していたといえるエピソードです。

噺家・春風亭小朝

いま、胎動する落語―苦悩する落語2
いま、胎動する落語―苦悩する落語2:落語の過去から未来までを春風亭小朝がたっぷり語ってます。この一冊を読むと小朝の才能の多様さに打ちのめされます。
これだけメディアで売れっ子になると、落語よりタレント業に比重を置きがちになるのですが、小朝は一貫して自分の中心軸は噺家であるという姿勢を崩したことがありません。

現在のような落語ブームとなる前から、都内だけでなく全国各地で数多くの落語会や独演会を開催していました(現在でも年間、100本以上の高座を務めている)。

今、地方にこれだけ頻繁に落語会が開催されつづけているのは、テレビ・メディアで売れっ子の噺家達が地方公演をし続けてくれた影響もあると思います。春風亭小朝はそんな売れっ子噺家の筆頭です。

【関連サイト】
春風亭小朝オフィシャルブログ
春風亭小朝公式サイト

次ページではプロデュサー・春風亭小朝について紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます