せめ達磨とは?
新作落語 聖せめ達磨学園は2ヶ月に一回のペースで開催されてます |
自分達の芸の研鑽や向上という勉強会的な会というより「俺達で何か面白いものを見せてやろう」という意識が強く感じられます。新しい落語や笑いを作り出す会といったところでしょうか?
会場に来るお客さん達も通常の落語会より年齢層が若く、なおかつ女性がの割合が高い。もしかしたら、現在、若い層や女性に落語が支持されるようなった一番の要因は、彼らのような昔からの落語という固定観念にとらわれない、若く挑戦的な落語家が引っ張っているからかもしれません。
今回は、今後の落語界を、新たな形で引っ張っていく中心的な存在になるであろう「せめ達磨」のメンバーを紹介します。
せめ達磨の旗頭、古今亭今輔
今年、目出度く六代目・古今亭今輔を襲名し、今後の更なる活躍が期待されるせめ達磨のリーダー |
現在、彼の新作落語数は80席を超えます。そのどれもが、独自の視点で入り込み、ストーリー構成に手間をかけ、サゲ(オチ)までに多くの複線が張られている。まるで小説のような落語で、文章として読んでも面白いはずです。
特に「チョココロネ政談」「飽食の城」(題名もキャッチーで面白い)は数多くの作品集の中でも珠玉の出来。この二つは寄席や落語会等でも頻繁にかけられてますので、ぜひ一度お聞きください。但し、最近、小道具のチョココロネ(渦巻き貝型のチョコレートパン)がなかなか手に入らないようで、「チョココロネ政談」はなかなか演じられないようです(残念)。
奇才、春風亭栄助
今秋、真打昇進を果たし、栄助改め春風亭百栄となる。トレードマークは全落語家唯一のマッシュルームカット |
作る落語も、演じ方も個性的というよりシュールでシニカル。思わず、ニヤリとしてしまうような、ちょっとマニアックな落語のはずですが、老若男女問わず爆笑させます。もしかしたら、この芸暦(13年)ですでに「笑いのツボ」会得しているかもしれません。
また、ピン芸人を決める「R-1グランプリ」にも出場し、かなりのところまで勝ちあがったという実績を持ち、若い世代のお笑いファンにも支持される落語の型に捕われない噺家家さんです。
【関連リンク】
・落語団体サイトせめ達磨公式ページ
・噺家サイト古今亭今輔公式ページ
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