女流講談師が大流行
落語娘 (講談社文庫 な 73-1)を原作とした、今夏、公開の映画「落語娘」も女性落語家が主人公 |
ブームとなっている落語界に女性進出が少なく、マイナーな感が否めない、講談には大勢の女性がいる。この逆転現象はどういったものだろうか...? その辺のことについては、前回の、「講談」って何?の記事をご参照ください。
とにもかくにも、最近の講談界には、個性豊かで魅力的な、若手女流講談師がたくさん存在します。今回は、今年目出度く二つ目に昇進した、期待の若手女流講談師の神田蘭さんをインタビュー形式で紹介します。
運命的な講談との出会い
高座前の貴重な時間に今回のインタビューに答えてくれました |
落語ガイド(以下ガイド):
初めまして、今回はインタビューにご協力いただきありがとうございます。
神田蘭さん(以下蘭):
こちらこそ、よろしくお願いします。
ガイド:
もともと、講談には興味があったのですか?
蘭:
いえ、正直ほとんどありませんでした。
ガイド:
では、どういったきっかけで講談と出会ったのですか?
蘭:
講談師になる前は、私、舞台やCMで活動していました。そんなとき、演技の上でも何かの役に立つのではないかと、寄席に行く機会がありました。
ガイド:
なるほど、でも、寄席は落語中心で番組が組んであると思いますが、どうして講談に惹かれたんですか?
蘭:
一番のきっかけは、テレビで現在の私の師匠である、神田紅の「白糸の滝」というネタを見て「こんな凄い芸があるんだ」と衝撃を受けたことです。そこで、調べてみると、講談教室があるというのが分かり、そこに参加して現在に至っています。
ガイド:
演技の参考や勉強になると思い興味をもったものが、本業になってしまったということですね。
【関連リンク】
・講談団体サイト日本講談協会公式ページ
・講談界のニューヒロイン神田蘭公式サイト
・講談について紹介する「講談」って何?の記事
次ページさらに詳しく、神田蘭さんに伺いました。