編集者の悲喜こもごも
日々、充実した誌面作りのため、忙しく働く編集スタッフのみなさん。普段は各自取材に出ていて全員揃っているのは珍しいとのこと。 |
岸川:基本的にどれも大変です(笑い)
田谷:やはり巻末の演芸会情報の確認は毎回、気を使います。本当に毎回、丁寧に見直してるんですが、それでも些細な掲載ミスが出てしまうことがあるので、それが辛いですね。
ガイド:我々、読者にとってはこの巻末情報は正しいものと信じきって見てますからね。
田谷:そうなんですよ、そうやって信頼してくれる読者が大勢いらっしゃるので、ほんとに責任を感じます。
ガイド:逆にうれしいことは?
岸川:やはり苦労して掲載した記事の評判が良かったときはうれしいですね。
佐藤:私は「東京かわら版」を熱心に読んでくれたり、蛍光マーカー塗りながら使っている人を見かけた時かな?
田谷:僕も、先日、歌舞伎を見に行った時に、幕の合間で「東京かわら版」を見ながら落語の話をしているご夫婦見た時は、なんか嬉しくて、思わず話かけちゃいましたね(笑い)。
ガイド:得することはあります?
田谷:強いて言えば、この業界にいるので一般の人より落語の情報が早く入手できることくらいですかね。
落語ブームについて
東京かわら版増刊 寄席演芸年鑑2006年版をチェックしてあなたのお気に入りの噺家を見つけみては? |
田谷:一気に増えたというのではありませんが、5年くらい前に比べれば巻末の落語会の掲載数は1.5倍近くになっています。
佐藤:しかし、本当に落語会の実数が増えているのか?それとも今まで拾え切れなった情報が拾えるようになり掲載数が増えたのか? 正直なところ、そのどちらなのかは分かりません。
田谷:でも、多分落語会に出かける人の数は増えていると思います。実際、チケットが売り切れてしまう落語会が続出していますからね。
ガイド:落語ファン人口が増えているのでしょうか?
佐藤:そうですね、増えていると思いますよ。
ガイド:それでは、この落語ブームの影響で「東京かわら版」の発行部数は飛躍的に伸びたりするのですか?
田谷:ここ最近のブームとは関係なく、少しづつ伸びているという感じです。それに本誌は他の情報誌のように全国どこでも販売しているわけじゃないので、ブームよって一気に部数が伸びるといことはありません。
佐藤:「東京かわら版」は現在、毎月9,000部発行してるのですが、その半数が定期購読者ですから、急激な増刷要望はないんですよ。
ガイド:部数の半分が定期購読者ですか?
佐藤:そうですね、全都道府県に購読者がいらっしゃいます。
田谷:海外にも数名いらっしゃいます。
ガイド:名前は「東京かわら版」ですがその知名度は全国区というよりワールドワイドなんですね。