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「古典落語」ってなに?(2ページ目)

普段、みなさんが聴かれる落語のほとんどが古典落語ってご存知ですか? 古典というと古臭く思われるでしょうが、そんなことはありあません! 古典落語は常に進化し、新しいのです。

執筆者:清水 篤司

古典落語の楽しみ方

古典落語を聞き比べるには「あらすじで読む古典落語の名作」を読んでおきましょう
古典落語の各演目の筋(ストーリー)や登場人物等は基本的に同じなのですが、口伝ゆえ同じ演目でも演じる人が違えば、噺の雰囲気や主点の置き方が違ってきますし、たとえ同じ噺家でも、いつも同じように演じるとは限りません。

例えば親子の情を描いた落語の演目があれば、徹底的に男目線から噺を展開してゆく噺家もいれば、女性の視点も十分加味しながら演じる噺家もいるし、子供を主人公として噺を進める噺家もいます。

また、同じ噺家が同じ演目を演じる場合でも十年前の若いときと、家庭をもち、年を重ねた今とはまったく違った演じ方となるはずです。

実は、この違いを味合うのが古典落語を聴く最大の楽しみの一つなのです。この楽しみがあるから同じ古典落語の演目を何度聴いても飽きがこないのです。

古典落語は常に進化し、新しい

同じ内容の演目でも師匠に教えられたとおりに上手く演じるだけでなく、その演目の筋を崩さず、その噺家なりの個性をいかに出し、噺の熟成を高めていくところが噺家の腕の見せ所でもあります。

今でも古典落語は現代の噺家達によって工夫を凝らされ磨き続けられているます。つまり、演じられるたびに常に進化し生まれ変わっていく。ゆえに古典落語は古臭くなく常に新しいのです。

そんな古典落語に興味をもたれたら、ガイドINDEX内のガイドお勧め、古典落語をチェックしてみてください。きっとお気に入りの古典落語が見つかるはずです。

次回は古典落語の対になる新作落語について紹介させていただいます。
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