『ブラックキス』を観ました
殺しの芸術家、その最大の武器は<恐怖>
『ブラックキス』(2004)[BLACK KISS]
<<モデルを目指し上京したアスカ(橋本麗香)は、ある現場で知りあったモデル仲間から元モデルで新たな同居人を探しているカスミ(川村カオリ)を紹介された。まもなくしてラブホテルの殺人事件を「偶然」目撃してしまったアスカ。奇妙な殺人--芸術的な装飾を施す事件が次々に起きる。組織がらみの犯罪?ブードゥー教?となかなか真相が明らかにならない。そんな時イジワルなモデル仲間からカスミの別名は「悪魔」、関わった人間が死んでいく―と知らされる。事件を中心にして「偶然」に知り合った人々ー犯人は恐怖を武器にしている。狙いは?>> 構想6年ということで練りに練った感じがします。この手の犯人が現れるとプロファイリング(の真似事)して犯人像を出したりするんだけれど、なかなか目的が見えてこない。<恐怖>に翻弄される人々=信じる事ができなくなる。猟奇殺人モノとか、復讐モノは全然平気で見られる方なんですけど、今回のビジュアルは、ナ・ン・カキョーレツでした。「オエッ」と思うのは芸能プロデューサーのお腹にメスがはいるところ、『12モンキーズ』どころでない。貧血系の血の巡りを感じました、グロい。逆に人間の腕と人形の縫合、臓物、バラ、なんかは気にならず。オダギリジョーさんがターンテーブルでグルグルには、驚き、のち、ちょっと笑い。桐島ローランドさんがフォトグラファーとして1シーン…etc。手塚監督は、普段ビジュアリストの肩書きをつかわれているようですが、ビジュアルに凝った映像満載。
麻里の部屋に登場するお人形たちは、京都を拠点に活躍する人形師児嶋サコさんの作品。映画上映時には麻里部屋を再現するそうです。お~、コワッ![2005/11/10]
※制作費1万円で手塚眞監督がショートホラーを撮りおろし |
『ブラックキス』 (R-15) |
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