『僕はラジオ(2003)Radio』
ラジオだけが友達だった青年と高校のアメフト・コーチ 二つの人生が出逢ったとき、眩しいほどの希望が生まれた。
1976年、アメリカ南部のサウスカロライナ州アンダーソン。恥ずかしがりやのラジオ(キューバ・グッディングJr.)は、最初は誰とも話さなかったが、徐々にアメフトの楽しさを覚えていく。やがてハロルド・ジョーンズコーチ(エド・ハリス)の隣でチームを応援していくようになり、たちまち人気者となるが…。ラジオはいろいろなことを教えてくれた。晴れた日も雨の日も笑顔でいればちょっとしたことで幸せになれる。揚げたてのポテトフライの匂いですら、心があったかくなるってね。
『僕はラジオ』のロケ地、ウォルターボロでは…
サウスカロライナ州のチャールストンから1時間ほど離れたウォルターボロ。サウスカロライナ大学の一部となっている古い高校の校舎、使われていない体育館、フットボールスタジアムがあった。ウォルターボロの町の人は撮影隊を歓迎し、衣装や小道具などの提供をしてくれたのだとか。70年代の新品の洋服がたさんあり、衣装部は大喜び。また住民の多くがエキストラとして撮影に参加している。試合の観戦ぐらいかと思っていたら、理髪店でのシーンに出演しているのだとか。エキストラには希望者もいるが、中には監督がスカウトした男性もいたという。その方は理髪店で何度も登場するキャラクターに。
『僕はラジオ』映画化に際して
いちばん心を砕いたのは「全編を通してラジオの尊厳を保つこと」とマイク・トーリン監督は語る。スポーツ・イラストレイテッドの記事をめぐる権利化に関しては、多数のオファーがあったそうです。ところがハロルド夫妻が会うことを承諾したのはマイク・トーリン監督だけでした。長時間の話し合いを経て&過去のマイク・トーリン監督の作品から判断して映画化を認めたのだそうです。「ラジオの話は、スポーツを通じて素晴らしいものが生まれると言う事を我々に思い出させてくれる。それに最終的に、この話は、町の人たちがいかにラジオを助けたかではなく、ラジオがいかに住民たちの人生を豊かにしたかという物語なんだ。」とマイク・トーリン監督
9月25日(土)~シャンテシネ他全国順次ロードショー!
▼南の試写コメ『ラジオ』・・・・できる実話。演技派がずらり揃っているので、それを見るだけでも無駄はないでしょう。キューバ・グッディングJr.のラジオの行動に小学校の頃の同級生を思い出したりして涙が…。コーチの潔さにジーン。偏見に満ちた人々にムカッ!と人間ドラマがしっかり。そうそう「デブラ・ウィンガーをさがして」で知った人も多いかもしれない、あのデブラ・ウィンガーがジョーンズコーチの妻リンダ役で出演。登場シーンは少ないものの、その存在感と演技がキラリ。
原題:『Radio』 日本語版字幕翻訳者:松崎広幸■スタッフ監督:マイク・トーリン『陽だまりのグラウンド』『バーシティ・ブルース』、脚本:マイク・リッチ『小説家を見つけたら』『オールド・ルーキー』、音楽:ジェームズ・ホーナー『ビューティフル・マインド』『パッション』■キャストキューバ・グッディングJr.『ザ・エージェント』、エド・ハリス『白いカラス』『ポロック2人だけのアトリエ』『アポロ13』、デブラ・ウィンガー『愛と青春の旅立ち』『永遠の愛に生きて』[2003年/アメリカ/1時間49分]配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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