映画/映画関連情報

クリスティーナ・リッチ『ギャザリング』(4ページ目)

2月28日(土)~公開。フランス革命のギロチン台、1963年のケネディ暗殺…人類の悲劇の舞台にはいつも彼ら「集う者たち」=ギャザリングがいた。そして、今―ギャザリングは再びやってくる。

執筆者:南 樹里

ギャザリング(C)Samuelson Films 2001 Ltd and Granada Film Ltdスタジオが争奪戦をした脚本だった!

プロデューサーのマーク・サミュエルソンは、「『ギャザリング』が産声をあげたのは撮影に入る何年も前だった。」と語る。

「アンソニー・ホロヴィッツの第一稿は完成した映画とほとんど違いがないが、随分と紆余曲折があったんだ」。ホロヴィッツの書き上げた脚本はパラマウント・ピクチャーズを始め、いくつかのスタジオの取り合いになった。ホロヴィッツはそれらのプロジェクトの中で、幾度も書き直しを行なったが、最終的にはグラナダ・フィルムの製作に落ち着き、そして最初に書いた脚本に戻った。

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●試写会当選者の方からの感想

この度は試写状を送付いただきありがとうございました。今日、『ギャザリング』試写会 に行ってまいりました。ただのホラーというより、「傍観者でいることが深い罪であるとされる」というキリスト教の教えが背景にあり、すごく深みのある作品だと思いました。またストーリーの展開も、いろいろな点が少しずつつながって線となっていく感じがあり、最後までどんな結末になっていくのか楽しむことができました。そしてなんといっても、クリスティーナ・リッチの存在感がすごいと思いました。ただ可愛いというだけでなく、所々に影を残していくような存在が際立っていました。残念なのが、タイトルであるギャザリングの言葉の意味がわからないとあまりストーリーに入り込めないのでは?という点です。もう少しそれに触れる場面があってもいいかもと思いました。試写会に行くまえに、公式webサイトもチェックしていきましたが、簡潔にまとまっていてとてもよかったと思います。 

池ノ谷様

池ノ谷さま、ご感想をお寄せいただきありがとうございました。

▼南の試写コメ事前にストーリーを読まない方が、より面白く見られるだろうな、と思った作品。でもキリスト教の教えを知らないとシナリオの意図が伝わらないだろうというジレンマがありました。感覚とか快楽だとか人間の本質的な部分を闇から掘り起こしたような作品のテーマがあり、ただ残酷で怖いといった作品とは違う何かがある。それは、ブライアン・ギルバートの文芸調の演出によって、鑑賞後にキリスト教の教え[ ただ「見ている」こと、「傍観者」]ということが深い罪なんだと自分の行動を思い起こして、考えさせられる作品となっているからだと思えます。クリスティーナリッチの目ヂカラは、1万ボルト![2004年1月8日@映画美学校]



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