エレクトロおしゃれ講座?
研究生:エレクトロクラッシュは・・・ある時期のクラブサウンドが、こぢんまりとまとまってしまった象徴のような印象を抱いていました。あ、僕1人を残して、周りは大盛り上がりでしたけども(笑)。 クラブサウンドをうまく消化したポップスは、その頃から歓迎ムードだったんです。でも、クラブサウンドがクラブフィールドの中でポップス化されていくのは、なんだか寂しい話だなぁって感じていました。
先生:
僕はそれほど、クラブサウンドとポップというのをそれほど差別化していないんですよね。かっこいいものもあれば、そうでないものもあるだけみたいな。
研究生:
クラブサウンドもポップもどっちも大好きなんですが、僕はどこかで区切っちゃいますね・・・。たぶん世代的な心情なのではと思っています。90年代にテクノなどからフロアミュージックに触れた世代は、どうしてもフロアという空間に過剰な思い入れを抱いてしまいがちなのかなって。ニューエレクトロ系のイベントにいる若い人たちを見る度、自分を顧みてしまいます。みんなもっとライトな感覚で楽しんでいますし。
エレクトロクラッシュは、そういったクラブフロアの神格化や排他性につながっていく状況に対するアンチテーゼとして機能したのかな・・・とも対談を通じて感じています。世代は違う小悪魔(※研究生の方がおっさんです)と一緒になってボロカス叩いたものの、僕と彼女の感覚はあくまで同世代的なものですからね。
そういう意味でエレクトロクラッシュは、日本でダンス系のクラブカルチャーの敷居を低くするのに一役買ったのかも。ニューエレクトロ系のイベントのムードも、開かれていておしゃれな雰囲気という意味で、エレクトロクラッシュ系イベントとつながっている感ありますもんねー。
ちなみにエレクトロクラッシュやニューエレクトロのおしゃれな要素は嫌いじゃないです。僕もおしゃれになりたいなーって、素直に羨ましいです(笑)。
先生:
次のイベントでは、ニューレイヴ系の蛍光色でバッチリ決めて下さい。
なんか、本題になかなか進まない気がしますが、今回はこの辺りで。次回は「エレクトロおしゃれ講座」です。いえ、「エレクトロのルーツ」について語りましょう。