テクノポップ/テクノポップ基礎知識

自転車で行った電子音楽イベント(4ページ目)

10月11日、田中雄二さん、松前公高さんによるトークイベント「60~80年代の電子音楽」が大阪で行われました。自転車に乗ってイベントに遅刻したよしの番長がレポートします。次回は11月8日。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

サンプラーの登場

番長:
この辺りで、サンプリングとデジタル楽器の登場について、田中さんがジャーナリスティックな見地で、松前さんが音楽家としての見地で当時の状況を説明。

サンプラーの登場は、シンセサイザーの「実際の楽器をシミュレート出来る」という役割を代替・強化した訳で、特にリズムの打ち込みが一般のポップスにも普及したのは、サンプラー登場以降ですよね。

まずは、ツカミで、従来のニューウェイヴバンドが、サンプリングを取り入れた最初期の例として、OMDの「Crush」 「This Is Helena」を紹介。

サンプリングのみで構成された音楽例として、Art of Noise 「Beat Box」と「Into Battle」、Art of Noseを音源制作チームとして活用した好例として、マルコム・マクラーレンのソロ「First Couple Out」。そして、サンプリングが普及した典型例としてYesの「ロンリーハート」でのオーケストラヒットの使い方の巧みさ。

先生:
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
神よ、私の身体に何を・・・
最近、Art Of Noiseのボックスセット『神よ、私の身体に何を・・・』日本盤に付いてくるメンバーのインタヴュー冊子の翻訳をお手伝いしたんですが、Art of Noiseはやはり音楽革命ですね。現在のエレクトロと呼ばれるものの一番のルーツだと考えます。

番長:
あと、究極のサンプリング音楽として、日本のコマーシャル音源をサンプラーでリミックスしたホルガー・ヒラーの「Fresh Young Girls In Commercials」(「このように、既存の素材を組み合わせた面白さって、今日のニコニコ動画に共通するものがありますよね」とコメントする田中さんに対し、「あの、この曲、(サンプリングの著作権などで)今なら、マズくないっスか・・」とツッコんでいた松前さんとの対比が良かったです)

そして、フライング・リザーズの「Sex Machine」。

最後に質問コーナーがあり、様々な方が様々な質問をしていましたが、僕も一つ、質問しました。

先生:
さすが勉強家!
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