自転車で遅刻!
先生:当然、関西テクノポタリング会としては自転車で行ったんですよね。
番長:
はい! まず、当日ですが、片道20kmほどの道中を自転車で出かけた所、いきなり障害発生(自動車専用道路が多く、自転車は大迂回を強いられた)。予想以上に遅れを生じ、僕、三部構成の第二部からの中途参加です(すみません)。
先生:
相変わらず、残念な結果に終わっていますね。
番長:
ちなみに、この道中は「関西テクノポタリング会」の定例会として行われたのですが、同行した某メンバーは、「いや、この格好で会場に行くのはちょっと・・・」と出席を辞退。テクノポッパーとして実にけしからんことです。
僕は、サイクリング時の短パンの上から持参していたジーンズをはいて出席。テクノ界で、ライヴ前日の打ち込みデータチェックが大切であるのと同様に、サイクリング界でも、走行前の準備は大切だと言う実例です。
で、1時間遅れで会場着。3部構成の第1部が終了し、ちょうど第2部が始まる前の休憩時間でした。
第1部はピンクフロイドや富田勲氏などの音源が掛かっていたようです。
先生:
ということは70年代前半あたりを見逃したと言うことですね。
電子楽器によるリズムの実験
番長:で、僕が出席した第2部は、「電子楽器によるリズムの実験」と言うことで、冒頭いきなりスライ&ザ・ファミリーストーン「TIME」! ドーン。初手から400gのステーキを出されたような濃さです。
先生:
いやいや、前菜の第1部を逃した番長に問題があります。
電子ディスコ
番長:そしてEarth, Wind & Fireと、P-FUNKの楽曲を参照しながら、パーラメントの事に触れつつ、ハービー・ハンコックの「Rock it」。
テクノポップとディスコとの親和性が強い事は、みなさん周知だと思いますが、田中さん&松前さんによると、黒人音楽はサイケデリックな要素に寛容であり、「未来のビート」に対する探究心が強いので、黒人音楽はシンセサイザーの導入に積極的だったそうです。
そして、ディスコは黒人音楽と白人音楽の混合文化であるため、結果としてディスコ音楽の電子化に至ったとの事だそうです。アメリカ主導のテクノポップは、この流れで明快に整理できますね。
先生:
アメリカ系なら、Lipps Inc.の「Funky Town」とか思い出しますね。
具体的にはどのあたりを指すのですか?
番長:
黒人音楽を経由した電子音楽のディスコ化の実例として・・・
ジョルジオ・モロダーのプロデュース作品からドナ・サマーの「I Feel Love」。脱線ですが、この曲のロマンポルシェ。によるカバーは秀逸です。是非聞いて下さい。よしのからのお願いです。(「ジョルジオ・モロダーの8分音符連打ベースは、今では当然ですが、非常に革新的だったんですよね」と田中さん)
ジョルジオ・モロダーのソロから「E=MC2」と「永遠の願い」 (「Perfumeの音と、このアルバムの音って意外にそっくりなんですよね」と田中さん)確かに!聞き較べてみて下さい。 他、スパークスの「No.1 In Heaven」「Beat The Clock」など。
先生:
これらはヨーロッパ系のディスコですね。アメリカ系は?
番長:
これらのディスコ音楽がアメリカの音楽に影響を及ぼした例として・・・
トッド・ラングレンの「PULSE」、Tubesの「Prime Time」などですね。
アメリカではないですが、キャメルの「Remote Romance」も挙げていましたね。
先生:
ファンタジックな英国プログレのキャメルは70年代聴いていたことがありますが、ディスコとの関連性は考えたことも無かったです。『The Snow Groose』とか・・・