STAR LIGHT
――では、2005年4月28日にリリースされる『STAR LIGHT』についてお伺いしたいと思います。ずはり、テクノ・テクノ・テクノ! 1曲毎に個性がありつつも、テクノ好きには中毒症状を起こしそうな心地よいテクノだというのが感想です。やはり、ファースト・アルバムではShin Nishimuraさんのテクノ魂が全面的に出されていると感じたのですが、如何でしょうか?amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
01. 上海Starlight☆
02. Cat Burglar
03. Ping Pong
04. Rage
05. Doggy Walk
06. Human Walk
07. Grove
08. Piano Track(Spring Re-Edit)
09. Reiterate
10. Diorder
11. Musiq
12. Keep on Discotheque
13. Plus Tokyo(3rd Years re-edit)
その通りだと思います。テクノ好きなんでテクノやりたい!って感じで進めたんで、いろんな過去の経験を踏まえ、それを形にできたって感じですね。
――1曲目「上海Starlight☆」は中国語から始まりますね。中国で長く活動した経験・・・ある意味で中国大陸的なものというのは、Shin Nishimuraさんが音楽を作る際、影響を与えていると思って良いのでしょうか?
都市開発でいろんな嫌な事があって大嫌いになった上海ですけど、切っても切れない仲なので。僕は上海からスタートしたわけなので、音の影響は上海から全てってわけではないですけど、中身は上海育ちだから...って感じですかね。
――8曲目の「Piano Track」と題されたピアノ系テクノは、じっくりと盛り上がっていく大変美しいテクノですね。これは元々、HARDCELL vs SHIN名義で『PIANO TRACKS EP』としてリリースされたものとはどのように違うのでしょうか? やはり、アルバムとして製作される時は、家などで聴くという部分も意識されたのでしょうか?
家で聴く用っていうよりも、家で作ったらこうなったって感じですね。大きな違いは、作った環境ですかね。最近まで神戸の実家に帰ってて、その実家が山奥で外はほんと木と川しかないんですよ。雪とか降ると、梺に降りるのも大変って感じで。で、石油ストーブをガンガンに焚いて、その灯りと机の上の小さなランプで音楽作りしてたんで、自然とそういう風な感情になったと思います。なんで、キーワードは、山、雪、石油ストーブって感じです(笑)。HARDCELL vs SHINの時は、両手をあげる感覚。こっちは、目を瞑って、全身で受け入れるって感じですね。
――12曲目の「Keep on Discotheque」もとても印象が強いです。タイトル通り、ディスコしているのですが、やはり根底がテクノにありという気がします。
入り口がゲイクラブな人間なんで(笑)。自分の今のテクノDJとしてのディスコ表現がこうなったって感じですね。
今後の展開
――Shin Nishimuraさんは中国に始まり、ヨーロッパそして日本でも活動をされていますが、今後の活動の拠点というのはどこにしたいとかあるのでしょうか? また、PLUS RECORDSやPLUS TOKYOの今後の展開や計画などがあれば聞かせて下さい。正直、日本の情報量を考えると、日本に住むのがいろんな事に触れられる気がします。特に東京という場所は、そういう気がしますね。だから今は東京が活動の中心に、まだなる様な気がします。ただそれなりに生活が楽になって、それこそ印税がたくさん入る様になれば(笑)、沖縄に住みたいってのは凄く強いです。歴史的な文化が凄く深いですから。
PLUS RECORDSやPLUS TOKYOは今まで通りやって行きます。夏に小さい規模でも野外でやれたらいいなって思ってます。あともう1つ日本人専門レーベルの「PHENOMANA REC」と言う新しいレーベルも始めます。最近、たくさんのデモをもらって、日本にはたくさんの無名で優秀なアーティストが埋もれている状況なんで、そういう人達の受け皿になればいいなって思ってます。アルバムが出て自分の取り巻く環境が激変するってわけではないでしょうけど、大好きな事をやり続けたいから、単純に今まで通り頑張っていきます。
(ご協力ありがとうございました。)