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セクシー★アイドルの時代#1:セクシー・グループ70's&80's

「セクシー☆アイドルの時代」シリーズ開始。セクシー☆ジャケ展番外編でもあります。70年代から80年代の日本のセクシー・ガール・グループを探る。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

既に海外のガール・グループ(アイドルとは限らない)にスポットライトを当てた「セクシー★ガールズ」というシリーズをやっていますが、こちらは日本のアイドルという観点から「セクシー☆アイドルの時代」シリーズを始めます。今回は、セクシー・ガール・グループのルーツから始め、セクシー・ジャケも紹介します。グループとしての定義は、厳密には4人(カルテット)以上だと考えますが、今回は広義にトリオやデュオも入れます。でも、男が1人でも入っていたら失格。美形ニューハーフならOKとしますが、ニューハーフのガール・グループってあったんでしょうか?

「ガール・グループ」というのは、50年代後半~60年代にかけてアメリカ(イギリスやフランスにもありました)を中心に花開いたシュープリームスやザ・ロネッツ、クリスタルズなどを指すジャンル用語でもありますが、ここでの「ガール・グループ」とは単なるガールの集団です。ところで、Wall Of Soundを生み出した、ガール・グループの最重要人物であるフィル・スペクターは、やばい事になっていますね。セクシー・ガール・ソロはまた別に機会にしたいと思います。

日本に於けるセクシー・ガール・グループの元祖は、誰だろう? 1963年に渡辺プロダクションが設立した東京音楽学院の生徒によって構成されたスクールメイツあたりでしょうか? アイドル養成所となりましたが、スクールメイツはガール・オンリーでなかったし、セクシーというより健康的。だから、元祖失格。じゃあ、誰なんだ?

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やはり、元祖はゴールデン・ハーフでないでしょうか?メンバーは、ハーフ・オンリーのコンセプトで編成されたゴーゴー娘、エバ・マリ、マリア・エリザベス、高村ルナ、小林ユミ、石山エリ(直ぐに逃避行)。ジャケは、彼女たちのベスト・アルバム『ゴールデン☆ベスト』(2003年)ですが、1970年のデビュー・シングル『黄色いサクランボ』のジャケを再利用しています。「うっふ~ん」が印象的なため息ソングの元祖? 彼女たちも出演した、梶芽衣子主演の日活映画『野良猫ロック セックス・ハンター』(すげぇ!タイトル)でも歌唱されました。ゴールデン・ハーフ、こうして振り返ると、カヴァー曲のセンス抜群ですね。これぞ、モンド・エロチカ?

「黄色いサクランボ」は、スリー・キャッツ(ストレイ・キャッツじゃないよ)が1960年にヒットさせた曲のカヴァーです。という事は、スリー・キャッツがセクシー・ガール・グループの元祖。まぁ、トリオですが。これは、松竹映画『体当たりすれすれ娘』(なかなかしゃれたタイトル!)の主題歌です。熱心なセクシー★ジャケの読者なら、覚えておられるかと思いますが、後にAVギャル・カルテットの
チェリーボンバーズが再々カヴァーして、ヒットせず。ちなみに、RaCCo組も、ゴールデン・ハーフがカヴァーした「レモンのキッス」を再カヴァーしていますね。

後に、ゴールデン・ハーフの2匹目のどじょう的グループ、ゴールデンハーフ・スペシャルが結成されます。エミリー、リンダ、トミー、ナンシーというカルテット(後にトリオとなる)で1976年に『ゴールデン・ハーフ・スペシャルのキューティ・パイ』でデビュー。皆さん、ハーフだったんでしょうね。しかし、僕の記憶にはこのグループほとんど無いので、何も言うことがありませんが、セクシー度はそれほど高くなかった気がします。この時期に於いては、すでにオリジナル・ゴールデン・ハーフのメンバーたちはそれぞれの道を歩んでいます。マリア・エリザベス(→森マリア)は、「Gメン'75」や「仮面ライダー」などで女優として活躍。高村リナは、日活ロマンポルノ『修道女ルナの告白』(1976年)で主演。他の二人は知らない。
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